ファンベルトの交換費用は?依頼先・車種別に金額を紹介!

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ファンベルトは定期的に交換が必要なパーツです。費用を抑えるためにセルフで交換もできますが、少しテクニックが必要になります。そのため、専門業者へ依頼するほうが安心でしょう。 本記事では、依頼先別にファンベルトの交換費用を解説します。また、車種別の費用もあわせて紹介するので参考にしてください。

そもそもファンベルトとは?

車のエンジンを稼働させるうえで、欠かすことのできないパーツがファンベルトです。もしもファンベルトに何らかの不具合があった場合は、エンジンが正常に稼働できず、予期せぬ事故に繋がる恐れがあります。 ファンベルトの交換費用について解説する前に、本章ではこの部品について、詳しい役割や調整が必要な理由、交換(調整)を怠った場合のリスクなどを解説します。

ファンベルトの役割

ファンベルトの役割は、エンジンを稼働させることにあります。車には、エンジンをかけることで回転する「クランクシャフト」と呼ばれる部品があります。 そして、この回転から生じるエネルギーを得て、オルタネーターやウォーターポンプといったパーツが稼働します。このとき、エネルギーを他の部品へ送る役割を果たすのが「ファンベルト」です。 この役割から、ファンベルトに不具合が生じると、その他のパーツへ影響することが分かるでしょう。

定期的な調整が必要なパーツ

ファンベルトは、定期的な調整や交換が必要となる部品です。ファンベルトは、細いベルトのような形状であり、運転しているうちに劣化していきます。緩んでしまったり、ヒビが入ったりすることで、最終的にはファンベルトが切れてしまいます。 ファンベルトが切れてしまうと、他の部品は稼働できず、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。 例えば、ウォーターポンプが稼働しなくなってしまうケースで、これによって冷却水が循環できず、オーバーヒートを引き起こします。

交換しないとどうなる?

ファンベルトの交換や調整といったメンテナンスを怠った場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。 ファンベルトに関連するパーツは「ウォーターポンプ」「エアコンプレッサー」「オルタネーター」の3つです。ウォーターポンプについてはすでに説明しているため、ここでは割愛します。 「エアコンプレッサー」が稼働しないことで生じるトラブルは、冷暖房が使用できなくなってしまうことです。「オルタネーター」の場合は、発電に関するさまざまな機能が使用できなくなってしまいます。

ファンベルトの交換時期は?

ファンベルトは、定期的に交換する必要があるパーツです。では、どのようなタイミングで交換すればよいのでしょうか?ファンベルトの交換時期を見極めるポイントは「走行距離」「使用年数」「異音等の不具合」の3点です。 それぞれについて、具体的なタイミングを以下で解説していくので、ぜひ参考にしてください。

走行距離

まずは使用している車の「走行距離」から、ファンベルトの交換時期を考えていきましょう。一般的にいわれているファンベルトの寿命は、走行距離が5〜10万Km程度です。 自分の車が上記程度の走行距離であれば、特別な不具合がみられない場合であっても、ベルト交換を検討すべきでしょう。しかし、走行距離が5万Kmを超えていても、特に不具合がない場合は慌てて交換する必要はなく、次の車検のタイミングで構いません。

使用年数

ファンベルトの使用年数からも、交換時期を見極めることができます。先ほど走行距離が5〜10万Km程度の場合は、ファンベルトが寿命を迎えている可能性があると解説しました。 一般的に1年間の走行距離は1万Km程度とされています。このことから、使用年数が5〜10年程度であればファンベルトの交換を検討するべきです。 ただし、年に1万Km以上走っている場合や、運転の仕方などによっても劣化のスピードは異なります。使用した年数だけを判断基準とせず、他の要素もあわせて考えましょう。

異音がしたタイミング

ファンベルトに不具合が生じていると、聞き慣れない「異音」が生じることがあります。運転中に「キュルキュル」といった高音が聞こえてきた場合は、何らかの不具合が生じているサインです。 ファンベルトに亀裂が入っている、思っていたよりも腐食が進んでいるといった可能性が考えられるでしょう。 いずれにしても異音とは、車からのSOSである可能性が高いです。速やかにメンテナンスをおこなってください。

【依頼先別】ファンベルトの交換費用

ファンベルトの交換にかかる費用は、依頼先などによって異なります。ファンベルトは「整備工場」「ディーラー」「カー用品店」といった、多くの場所で交換できる部品です。 しかし、いずれの場合でも交換費用は車種やエンジンの位置によって異なるため、一概に相場価格を断言はできません。また、専門知識がある場合は、セルフでも交換が可能です。本章では各依頼先の交換費用に関する傾向を、特徴とあわせて解説します。

整備工場

まずは、整備工場でファンベルトを交換する場合について解説します。整備工場の場合は、費用の見積もりを事前に依頼するのがおすすめです。 工場によって費用の差があるため、複数社に見積もりを出してもらい、納得できる工場へ依頼すると安心です。 整備工場の場合、車に関する専門知識を有したスタッフが交換作業にあたってくれるので、信頼性も高いでしょう。

ディーラー

ディーラーに依頼することでも、ファンベルトは交換できます。自社のメーカーを専門に扱うため、車種に特化した知識を有している点が魅力です。 また、作業時間が5〜30分と短めなことや、場合によっては飛び込みでも対応してもらえるといったメリットもあります。 交換費用自体は、他の方法とあまり差がありません。しかし、ディーラーでは基本的に「純正」の部品を使用するため、部品代が高くなる傾向があります。

カー用品店

カー用品店では、基本的にOEM部品を扱っています。OEM部品とは性能が純正パーツに近くても、安価な部品のことです。そのため、交換にかかる費用を抑えられます。 しかし、ディーラーや整備工場に比べると、作業のクオリティがやや劣る可能性もあるでしょう。コストを抑えたい方には、カー用品店がおすすめです。

セルフ

ファンベルトはセルフで交換することが可能な部品です。この場合、部品代のみで交換できることが最大のメリットでしょう。 ここで気をつけたいのが「ラチェットレンチ」や「ショートメガネレンチ」をはじめとした工具が必要な点です。工具を持っていない場合は、購入費用が別途発生します。 また、ファンベルトは締め付けが強いもしくは弱いことでも不具合が生じます。さらに、車種によってエンジンルームの構造が異なるため、素人にはハードルが高い作業です。整備に関する知識を持っていない方は、業者へ依頼しましょう。

【車種別】ファンベルトの交換費用

ファンベルトは車種によって、交換費用が異なります。では、どの車種がいくらほどかかるのでしょうか。作業時間と合わせて、以下の一覧を参考にしてください。

車種 費用(部品代+作業代) 作業時間
ワゴンR 約4,000円+約8,000円 1時間
ムーヴ 約3,000円+約5,000円 30分〜1時間
エスティマ 約6,000円+約6,000円 1時間
エブリィ 作業代込みで約6,000円 30分前後
タント 作業代込みで約10,000円 不明
ステップワゴン 作業代込みで約8,000円 不明
モコ 作業代込みで約15,000円 不明

不具合の原因は劣化以外の可能性も!

ファンベルトの不具合は、本体の劣化以外の可能性もあります。場合によっては交換せずに、調整のみで不具合を解消できるケースもあります。では、どのようなことが原因で不具合が生じてしまうのでしょうか。 考えられる可能性として、本章では「張りの強弱」「かけ違い」「他パーツの不具合」の3点に注目して解説していきます。

張りが弱い・強い

ファンベルトは車種によって適切な「張り具合」があり、強すぎても弱すぎても、何らかの不具合が生じます。 張りが弱い場合は、異音が生じやすくなります。逆に強すぎる場合は、劣化を早めてしまい、すぐに交換が必要になる可能性があるでしょう。 ファンベルトをセルフで調整しようと考えている方は、この点には特に注意してください。

かけ違い

正しい手順で調整(交換)をしていない場合、生じやすいのが「ベルトの掛け違い」です。基本的に整備工場やディーラーなど、専門業者に依頼をして交換作業をおこなっていた場合は、この可能性は低いでしょう。 しかし、セルフで交換作業をおこない、すぐに不具合が生じてしまった場合は、かけ違いの可能性を考えてください。

他パーツの不具合

ファンベルトそのものではなく、周辺の部品によって不具合が生じている可能性もあります。可能性が高いものとしては「プーリー」や「テンショナー」といった部品です。 いずれも、ファンベルトの張りを調整する役割を持つ部品。そのため、これらが劣化していたりトラブルがあったりすると、ファンベルトにも大きな影響を及ぼします。

ファンベルトは定期的に交換しよう!

ファンベルトの交換費用について解説しました。ファンベルトは、車種ごとに費用の差が生じるため、一概に「◯円で交換できる!」と断定できない難しいパーツです。 また、交換費用よりもパーツ自体の費用が異なる部品でもあります。しかし、車を安全に運転するためには欠かせないパーツであるため、費用にこだわりすぎず、安全を第一に考えてメンテナンスをおこないましょう。

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