大型トラックドライバーは、トラックドライバーの職種の中でも比較的年収が高いため、目指されている方も多いでしょう。
本記事では、大型トラックドライバーの中でも埼玉エリアにフォーカスして年収を詳しく解説するとともに、年収を上げる方法やドライバー採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職成功事例をご紹介していきます。大型ドライバーを目指されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
大型トラックドライバーの業務内容
大型トラックドライバーは、片道300km以上の長距離輸送を担うことが多く、体力や集中力の管理も重要視されています。
主な業務内容は目的地までの輸送を行うことですが、本章では輸送以外の業務についても詳しく解説をしていきます。
集荷・積み込み
トラックドライバーの仕事は輸送する前に、集荷・積み込みといった作業があります。
集荷・積み込みとは、顧客のもとに行って荷物を受け取り、荷物を重量やエリアごとに分けて伝票を発行することです。
大型トラックは運ぶ荷物の重さや量が多いため、荷物の積み込みには長時間かかることがあります。
荷物を誤ったところに配送してしまった場合、責任問題になることがあるため、集荷・積み込み作業は正確に行う必要があります。
輸送
荷物を積み込みした後、指定された配送先まで輸送を行います。
期限内に必ず貨物を配送先へ届けることが重要ですが、道路交通法を順守し、法定速度は必ず守るようにしましょう。
また、大型トラックは輸送距離が長いため、長時間集中して運転ができるスキルや体力が必要です。
荷下ろし
荷下ろしとは配送先で輸送した荷物を下ろす作業のことです。
荷物の量が多かったり、重かったりするときはフォークリフトを使用しますが、
配送先にフォークリフトがない場合は作業者自身が手作業で荷下ろしが必要な場合もあり、かなりの力が必要となるでしょう。
車両のメンテナンス
輸送中の車両トラブルを防ぐため、車両のメンテナンスは法律で義務付けられています。
運行の前にはタイヤの空気圧や冷却水量、エンジンオイル量などを確認する必要があります。
事故が起きてしまうと、荷物が遅延してしまうだけでなく社会的に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、メンテナンス作業は慎重に行う必要があります。
その他の業務
ドライバーの業務は輸送や荷下ろしだけではなく、他にも様々な業務があります。
車両や道路状態の報告書を定期的に作成したり、運行管理者への業務報告として運転日報の記載なども行います。
ドライバーの仕事内容については、下記記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事：【種類別】ドライバーの仕事内容を徹底解説！やりがいや向いている人の特徴も紹介
大型トラックドライバーの年収
大型トラックドライバーはドライバー職種の中でも比較的給与が高く、性別や年齢、業務内容、地域によっても変わっていきます。
本章では、2022年の全国トラック協会のデータをもとに、条件毎に平均年収がどれくらいとなるのかを解説していきます。
大型トラックドライバーの年収
※令和4年度：賃金＋賞与＝（賃金＋賞与（1か月平均））×12か月で算出
※全職種はけん引、大型、中型、準中型、普通で算出
【引用】：2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
ドライバー全職種の平均と比較してみると、大型トラックドライバーの年収は約20万円ほど高く、他職種よりも年収が高いと言えます。
また、年収は経験年数や実績、資格の有無によって変わっていきます。
さらに、歩合制の場合は、運送距離や運ぶ荷物の量によって給料も比例して上がるので給料が上がるでしょう。
より詳しいトラックドライバーの年収情報については、下記記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事：トラックドライバーの年収はどれくらい？年収アップを目指す方法も解説
＜男女別＞大型トラックドライバーの年収
※賃金＋賞与＝（賃金＋賞与（1か月平均））×12か月で算出
【引用】：2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
令和3年度、令和4年度の男性と女性の大型トラックドライバーの平均年収データを比較すると、男性と女性で年収差が見られます。
男性大型トラックドライバーの年収が約4,800,000円～4,9000,000円に対し、女性大型トラックドライバーの年収は約4,100,000円～約4,400,000円と70万以上の差があります。
男性ドライバーの平均勤続年数が約15年に対し、女性の平均継続年数が4年と勤続年数に大きな差があるため、性別が違うだけが年収差の要因とは一概には言えないでしょう。
近年では、女性ドライバーが働きやすい環境を作ろうと、女性用の更衣室を作るなどの努力をしている運送会社が増えてきています。
人手不足が深刻な物流業界において女性ドライバーの人数はまだ少ないままですが、女性が働きやすい環境は少しずつ整えられてきているため、女性の勤続年数も増え、平均年収も今後上がるかもしれません。
＜年齢別＞大型トラックドライバーの年収
※賃金＋賞与＝（賃金＋賞与（1か月平均））×12か月で算出
【引用】：2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
上記の表は、男性大型トラックドライバーと女性大型トラックドライバーの年齢と年収（賃金＋賞与）を表しています。
この表からわかるように、男性は50~59歳で年収が約5,000,000円近くになり、20~29歳と比較して年収は約700,000円近く差が見られるため、年齢が高いほど年収も高くなる傾向にあります。
一方で女性はどの年齢においても変化があまり見られず、年収差は男性ほど見られません。
ただし、女性は全体的に勤続年数が少ないため、勤続年数を長くすれば年収を上げられる可能性が十分にあるでしょう。
＜埼玉＞大型トラックドライバーの年収
トラックドライバーの年収は、職種だけではなく地域によっても収入は変わっていきます。
そこで、ハローワークで実掲載されている求人票データをもとに、埼玉県の大型トラックドライバーの平均年収がどのくらいとなるか確認していきましょう。
埼玉県の大型トラックドライバーの平均年収は上記の通りで、平均年収は￥3,128,499となっています。
経験値や勤続年数などで年収は変わっていきますが、長時間労働や深夜労働をすれば時間外手当や深夜手当が加算され、実質的な年収はさらに上がるでしょう。
※（最低月収＋最大月収）/2×12か月＋賞与＋残業手当で算出
参照データ：ハローワーク
年収を上げるには？
ここまで大型ドライバーの具体的な年収について詳しく解説していきましたが、さらに年収を上げたい方は多いのではないでしょうか。
配送距離を延ばしたり、深夜帯に働くなど、働き方を工夫することでより収入を増やすことが可能です。
ここからは年収を上げる方法について紹介していきます。
配送料や配送距離を延ばす
年収をアップさせる上で効果的な方法の1つが、配送距離を延ばすことです。
運転する距離が長ければ長いほど運賃も上がるため、比例して年収にも反映されます。
長距離の運転は高い集中力と体力が必要ですが、ドライバーとしての経験を多く積むことができるため、将来キャリアアップをして年収を上げるという点においても非常に有効な手段といえるでしょう。
資格取得
年収をアップさせる効果的な方法として次に挙げられているのが、資格取得です。
大型免許を必要とする大型トラックドライバーは、普通免許や中型免許のみで運転できる車種と比較して年収が高い傾向にありますが、さらに「けん引免許」を取得することで、より報酬が高いトレーラードライバー職へ就くチャンスも巡ってくるでしょう。
また、荷物の積み込みに必要なフォークリフト免許を取得していると、運搬後の倉庫業務でも重宝されるようになります。
このように様々な資格を取得することでドライバーとしての市場価値が上がり、より年収の高い職へのチャンスが多くなります。
深夜帯に働く
深夜帯の勤務はドライバーにとって年収を増やすための重要な手段の1つです。
深夜の勤務は深夜手当があり、午後10時から翌朝5時までの間に労働をした場合は基本給に加えて25%以上の手当が支払われます。
また、残業手当を活用して収入を増やす方法もありますが、残業手当は会社によって支給額が異なるので事前に調べておくことが大切です。
固定残業代が支給される場合は、実際の残業時間より少なかったとしても残業代が支払われるため、残業時間が少なくても安定した追加収入を得ることが可能です。
2024年4月から働き方改革関連法によってドライバーの時間外労働の上限が年間960時間になり、他にも拘束時間の上限や運転時間、休息期間などについても改定されました。深夜帯の運転や残業が多い方は必ず確認するようにしましょう。
2024年問題の詳細については、以下の記事も併せてご参照下さい。
関連記事：物流業界のドライバーは不足している？2024年問題の影響や企業の取り組みも解説
好条件の企業に転職する
大型ドライバーとしての経験を活かし、好条件の企業に転職することでも収入アップが可能です。
基本給はもちろんのこと、残業手当、深夜手当がしっかり設定されている企業を選ぶようにしましょう。
また、キャリアアップの面に注目することも重要です。
昇給やキャリアアップの機会が恵まれている企業に転職することで、収入アップの可能性が高まるでしょう。
大型トラックドライバーとして、さらに収入アップを狙いたいと考えている方は、「トラッカーズジョブ」を活用して求人を探してみませんか？
トラッカーズジョブでは、地域別、職種別、希望する勤務形態など、さまざまな条件でトラックドライバーに関する求人情報を検索でき、
自分に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。
トラッカーズジョブでの転職成功事例
本章では、物流人材に特化した弊社の採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職成功事例をご紹介いたします。
前職でもAmazonのセンター間配送を行っていたAさん。
休むこともままならない状況が続いていたため、状況を変えようとトラッカーズジョブにお問い合わせ頂きました。
転職理由
Aさんは社内で唯一大型トラックドライバーとして勤務されていました。休むこともままならない状況のため転職を決意されました。
社内で大型トラックドライバーが1人しかいない状況のため、お休みも取れない状況が続いている状態でした。
お休みもまともに取れない状況を一変しようと転職を決意され、大型ドライバーの経験を活かせる会社を探し、株式会社B様にご応募されました。
入社の決め手
応募後、選考に進む会社を絞り面接に進まれたAさん。
大型ドライバーの経験を活かせるという条件はもちろんのこと、給与も上がり、お休みも以前と比較して確保できるということで株式会社B様にご入社を決断されました。
転職して良かったこと
Aさんがご入社されて数カ月後に改めてヒアリングをしてみました。
転職をされ、①給与も上がったことで生活にゆとりが生まれたこと、②お休みを確保できたことで自由に使える時間増えたことが良かったとのお声を頂きました。
弊社としてもAさんのスキルを活かしながら、ご希望の条件に沿った会社にご入社され、活躍されていることを嬉しく思います。
大型ドライバーで給与アップを目指すなら
トラックドライバーの中でも、長距離トラックドライバーは給与アップが見込める職種です。
移動距離や資格に応じて、さらに給与アップが狙えるでしょう。
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