トラックドライバーの仕事と聞くと、多くの人は荷物を運ぶだけの仕事をイメージするかもしれませんが、実際には運搬以外の作業も担っています。また、トラックドライバーにはさまざまな種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
そこで今回は、トラックドライバーの具体的な仕事内容や仕事のやりがい、向いている人の特徴について解説します。
目次
基本的なトラックドライバーの仕事内容
トラックドライバーの主な仕事は、荷物を顧客から受け取り、指定された目的地まで安全に運ぶことです。しかし、その仕事内容は単に運搬するだけではなく、さまざまな関連業務も含まれます。
具体的にどのような仕事があるのか、その種類と内容を解説します。
集荷・積込
トラックドライバーの仕事は、まず集荷と積込から始まります。
最初に顧客のもとへ行き、輸送・配達する荷物を受け取り、荷物をエリアや重量ごとに分けて、伝票を発行します。
荷物を正確に届けられないと責任問題になることもあるため、正確に集荷しなければいけません。
また、トラックの大きさによって運ぶ荷物の種類や量が変わります。特に大型トラックの場合、集荷だけでなく積込にも時間がかかるでしょう。
さらに、フォークリフトを使って積み込む現場もあるため、フォークリフトの免許を持っていると、より多くの仕事を任せてもらえるでしょう。
輸送・配達
荷物を積んだ後は、指定された配送先まで輸送・配達を行います。配送完了までの時間はあらかじめ決められており、期限内に確実に荷物を届ける必要があります。
しかし、どれだけ急いでいても道路交通法を守り、法定速度を遵守して配達しなければなりません。一部の運送会社では「ドライブレコーダー」や「デジタルタコグラフ」などの装置を使ってドライバーの運転や速度を管理しています。
輸送・配達は長距離・中距離・短距離の3つに分類され、それぞれ求められるスキルやテクニックが異なります。
例えば、長距離の輸送では2日間にわたることもあり、長時間集中して運転できるスキルや体力が必要です。対して、短距離の輸送は短時間で複数の目的地に届けることが多いため、スピードや効率性が重視されます。
荷下ろし
荷下ろしとは、輸送された荷物を目的地で降ろす作業のことです。この作業は、指定された場所で正確に行う必要があります。
大きな荷物の場合、フォークリフトを使用することがありますが、すべての配送先にフォークリフトがあるわけではありません。
フォークリフトがない場合は手作業で荷下ろしを行う必要があり、荷物の大きさによってはかなりの力が必要になることもあります。
車両のメンテナンス
車両の機能や安全性を保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。
走行中にトラブルが発生すると、大事故につながる可能性や、荷物の遅延のリスクがあります。そのため、事前の点検が非常に重要です。
運行を始める前には、タイヤ、ワイパー、ウインドウォッシャー液、エンジンオイルの量などを確認します。また、荷役装置や備品、携行品、作業用具の点検も行い、安全に貨物を目的地まで運ぶための準備をしっかり行うことが重要となります。
トラックの種類ごとのドライバーの仕事内容
トラックドライバーの仕事内容は、運転するトラックの種類によって異なります。主なトラックの種類は以下のとおりです。
・大型トラックドライバー
・中型トラックドライバー
・小型トラックドライバー
・トレーラードライバー
それぞれのトラックドライバーの仕事内容について解説します。
大型トラックドライバー
大型トラックドライバーは、県を越えて長距離の貨物輸送を行うことが多く、物流において重要なドライバーです。
片道300km以上の移動を伴うこともあり、運転時間が長くなるため、長時間の集中力と安全な運転スキルが求められます。
さらに、長距離移動では一日で目的地に到着できないことも多く、車内での睡眠が必要になることもあるため、体力も必要です。
また、大型トラックでの積込や荷下ろしにはフォークリフトを使用することが多いため、フォークリフトの免許を取得すると仕事の幅が広がるでしょう。
業務は基本的に一人で行うことが多いので、人間関係のストレスを避けたい人に向いていると言えます。
大型トラックドライバー(長距離トラックドライバー)の仕事内容については、以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:長距離トラックドライバーの仕事内容は?年収相場や転職するメリットも解説
中型トラックドライバー
中型トラックドライバーの仕事は、主要都市の集配所から指定された場所まで荷物を運ぶことです。
運行距離は往復10km程度の近距離から、往復200kmに及ぶ場合もありますが、基本的には日帰りできる範囲内です。
また、中型トラックドライバーもフォークリフトの運転免許を持っていると、荷物の積み下ろしの際にそのスキルを活用できますが、必須ではありません。
小型トラックドライバー
小型トラックドライバーの主な業務は、主要都市から届いた荷物を受け取り、各エリアの店舗や集配所に配送することです。
中型トラックドライバーと比べて、取り扱う荷物の数や配送先が多いため、短時間で複数の店舗や集配所を回る必要があります。輸送や配送が遅れると、消費者に商品を届けるのが遅れてしまうため、迅速な対応が求められます。
そのため、道路事情に詳しく、混雑状況に応じてルートを変更するなど、臨機応変な対応力が求められるでしょう。
小型トラックドライバーは普通免許で業務を行えますが、安全で効率的な運転技術が必要とされます。
トレーラードライバー
トレーラードライバーは、貨物を輸送するためにトレーラーを運転します。トレーラーには以下のような種類があります。
・ダンプトレーラー
・コンテナ
・タンクローリー
・レッカー車
・車両運搬車(キャリアカー)
これらは一例ですが、トレーラーの種類によって運ぶものが異なり、大型自動車免許と牽引免許が必要になることもあるでしょう。
特にタンクローリーの場合、化学薬品などの危険物を運ぶことがあり、その場合は危険物取扱者の免許も必要です。
このように、トレーラードライバーは一般的な運転免許に加えて、特定の免許を取得しなければならないことがあります。
トレーラードライバーの年収情報については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:トレーラー運転手の平均年収は?なり方や収入の上げ方も解説
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トラックドライバーの仕事のやりがいとは
トラックドライバーの仕事には、以下のようなやりがいがあります。
・物流やインフラを支えている
・人手不足の業界を担っている
・働いただけ給料が上がる
近年、インターネットの普及に伴い通信販売の利用が増え、物流は欠かせない存在となっています。しかし、物流業界は深刻な人手不足に直面しています。
トラックドライバーとして働くことで、物流やインフラを支えられるだけでなく、人手不足の解消にも貢献できるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
また、トラックドライバーは働けば働くほど給料が上がる傾向があります。特に大型トラックドライバーは高収入を目指すことができ、働いた分だけ達成感を得られやすい職種です。
トラックドライバーの仕事内容は日本の物流を支えること
トラックドライバーは、日本の物流を支える重要な存在です。多くの人々の生活を支えるドライバーという仕事は、大きなやりがいを感じることができる職業と言えるでしょう。
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