トレーラードライバーとは、海上コンテナや重機などをけん引するトラクターを運転する職業です。
運転技術を求められる分、他のドライバー職種と比較して年収が高めに設定されています。
本記事ではトレーラードライバーの東京エリアにフォーカスした年収について解説するとともに、年収を上げる方法やドライバー採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職事例について詳しく解説します。
トレーラードライバーを目指されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
トレーラードライバーの業務内容
トレーラーとは事業用トラックであるけん引貨物自動車のことで、重量のある大量の荷物を運ぶことに適しています。通常のトラックよりも車体が長いため、運転の難易度が高く、高度な技術が求められます。
本章では、具体的なトレーラードライバーの業務内容について詳しく解説します。
集荷・積み込み
トラックドライバーの仕事は輸送する前に、集荷・積み込みといった作業があります。
集荷・積み込みとは、顧客のもとに行って荷物を受け取り、荷物を重量やエリアごとに分けて伝票を発行することです。
運ぶ荷物の重さや量が多い場合には、積み込みに長時間かかることがあります。
荷物を誤ったところに配送してしまった場合、責任問題になることがあるため、集荷・積み込み作業は正確に行う必要があります。
輸送
荷物を積み込みした後、指定された配送先まで輸送を行います。期限内に必ず貨物を配送先へ届けることが重要ですが、道路交通法を順守し、法定速度は必ず守るようにしましょう。
また、トレーラードライバーはコンテナだけでなく、タンクローリーやダンプトラックなど様々な物を運ぶ場合もあります。長距離輸送を担当することも多いため、体調管理はかなり重要となっています。
荷下ろし
荷下ろしとは配送先で輸送した荷物を下ろす作業のことです。
荷物の量が多かったり、重かったりするときはフォークリフトを使用しますが、配送先にフォークリフトがない場合は作業者自身が手作業で荷下ろしが必要な場合もあり、かなりの力が必要となるでしょう。
車両のメンテナンス
輸送中の車両トラブルを防ぐため、車両のメンテナンスは法律で義務付けられています。
運行の前にはタイヤの空気圧や冷却水量、エンジンオイル量などを確認する必要があります。
事故が起きてしまうと、荷物が遅延してしまうだけでなく社会的に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、メンテナンス作業は慎重に行う必要があります。
その他業務
ドライバーの業務は輸送や荷下ろしだけではなく、他にも様々な業務があります。
車両や道路状態の報告書を定期的に作成したり、運行管理者への業務報告として運転日報の記載なども行います。
ドライバーの仕事内容については、下記記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事:【種類別】ドライバーの仕事内容を徹底解説!やりがいや向いている人の特徴も紹介
トレーラードライバーの年収
トレーラードライバーは、複数の資格が必要であり、高い運転技術が求められるため、運送業界の中でも特に花形の職業とされています。
本章では、2022年の全国トラック協会のデータをもとに、条件毎に平均年収がどれくらいとなるのかを解説していきます。
トレーラードライバーの年収
※令和4年度:賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
※全職種はけん引、大型、中型、準中型、普通で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
トレーラードライバーは、全職種と比べてかなり年収が高いことがわかります。
配送量を増やしたり、資格を取得することでさらなる年収UPが見込めるでしょう。
より詳しいトレーラードライバーの年収情報については、下記記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:トレーラー運転手の平均年収は?なり方や収入の上げ方も解説
<男女別>トレーラードライバーの年収
※賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
令和3年度と令和4年度のトレーラードライバーの男性と女性の年収を比較すると、男女間の年収には明確な差があることがわかります。
男性のトレーラードライバーの年収は約520万円~約530万円の範囲にありますが、女性のトレーラードライバーの年収は約460万円にとどまり、60万円以上の年収差があります。
男性ドライバーの平均勤続年数が約16年に対し、女性の平均継続年数が8年と勤続年数に大きな差があるため、性別が違うだけが年収差の要因とは一概には言えないでしょう。
近年では、女性ドライバーが働きやすい環境作りが多くの企業で積極的に行われています。
実際、これまで設置していなかった女性更衣室を新たに設置したという運送会社も増えてきています。
今後、女性のトレーラードライバーの平均勤続年数が長くなれば、女性のトレーラードライバーの年収も増えていくかもしれません。
<年齢別>トレーラードライバーの年収
※賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
上記の表は、男性トレーラードライバーと女性トレーラードライバーの年齢と年収(賃金+賞与)を表しています。
男性トレーラードライバーは50歳になると年収が約550万円に達し、20歳時点から約150万円の年収アップを実現しています。
一方、女性トレーラードライバーは50歳時点で年収が約470万円に達し、20歳時点と比較して約100万円の年収UPにとどまっています。
この違いの主な要因として、女性トレーラードライバーの勤続年数の短さが挙げられます。
男性に比べて女性トレーラードライバーは勤続年数が少ないため、年収の上昇幅が小さくなっています。
ただし、勤続年数を長くすれば年収を上げられる可能性が十分にあるでしょう。
<東京>トレーラードライバーの年収
トラックドライバーの年収は、職種だけではなく地域によっても収入は変わっていきます。
そこで、ハローワークで実掲載されている求人票データをもとに、東京都のトレーラードライバーの平均年収がどのくらいとなるか確認していきましょう。
※(最低月収+最大月収)/2×12か月+賞与+残業手当で算出
参照データ:ハローワーク
東京都のトレーラードライバーの平均年収は上記の通りで、平均年収は¥3,366,933となっています。
勤続年数などで年収は変わっていきますが、資格取得や配送距離を延ばす、長時間労働による時間外手当などで実質的な年収UPは可能です。
年収を上げるには?
ここまでトレーラードライバーの年収を具体的に解説しました。
トレーラードライバーは他の職種と比べて、年収が高い職業ですが、
新しい資格を取得したり、働く時間帯を深夜にすることでさらに年収をあげることができます。
ここからは年収を上げる方法について紹介していきます。
配送料や配送距離を延ばす
年収をアップさせる上で効果的な方法の1つが、配送距離を延ばすことです。
運転する距離が長ければ長いほど運賃も上がるため、比例して年収にも反映されます。
長距離の運転は高い集中力と体力が必要ですが、ドライバーとしての経験を多く積むことができるため、
将来キャリアアップをして年収を上げるという点においても非常に有効な手段といえるでしょう。
資格取得
年収をアップさせる効果的な方法として次に挙げられているのが、資格取得です。
「フォークリフト運転技能講習修了証」を取得すれば、倉庫での積み下ろし業務を担当することができるようになります。運転だけでなく倉庫内の業務にも携わることができるため、業務の幅が広がり、年収UPが期待できます。
また、「危険物取扱者」を取得すれば、化学薬品やガソリンの輸送を担当することができるようになります。
危険物の運搬はリスクを伴うため、通常は高額な手当や追加報酬が支払われることが一般的です。
このように大型免許とけん引免許に加えて、フォークリフトの免許や危険物取扱者の免許を取得することで業務の幅が広がり、年収を上げることができます。
深夜帯に働く
深夜帯の勤務はドライバーにとって年収を増やすための重要な手段の1つです。
深夜の勤務は深夜手当があり、午後10時から翌朝5時までの間に労働をした場合は基本給に加えて25%以上の手当が支払われます。
また、残業手当を活用して収入を増やす方法もありますが、残業手当は会社によって支給額が異なるので事前に調べておくことが大切です。
固定残業代が支給される場合は、実際の残業時間より少なかったとしても残業代が支払われるため、残業時間が少なくても安定した追加収入を得ることが可能です。
2024年4月から働き方改革関連法によってドライバーの時間外労働の上限が年間960時間になり、
他にも拘束時間の上限や運転時間、休息期間などについても改定されました。
深夜帯の運転や残業が多い方は必ず確認するようにしましょう。
2024年問題の詳細については、以下の記事も併せてご参照下さい。
関連記事:物流業界のドライバーは不足している?2024年問題の影響や企業の取り組みも解説
好条件の企業に転職する
年収を増やすために、好条件の企業に転職することも有効な手段です。
基本給はもちろんのこと、残業手当、深夜手当がしっかり設定されている企業を選ぶようにしましょう。
また、キャリアアップの面に注目することも重要です。
昇給やキャリアアップの機会が恵まれている企業に転職することで、収入アップの可能性が高まるでしょう。
トレーラードライバーとして、さらに収入アップを狙いたいと考えている方は、
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トラッカーズジョブでは、地域別、職種別、希望する勤務形態など、さまざまな条件でトラックドライバーに関する求人情報を検索でき、自分に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。
トラッカーズジョブでの転職成功事例
本章では、物流人材に特化した弊社の採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職成功事例をご紹介いたします。
大型長距離ドライバーとして働いていたAさん。
不定休で給与も少ないということで、トラッカーズジョブにお問合せ頂きました。
転職理由
前職では想定していた給与よりも低く、仕事内容が多岐に渡り、自分には向いていないのではないかと悩まれていたAさん。
仕事内容も変えて給与も上げていきたい、ということで転職を決意されました。
入社の決め手
前職よりも休日や給与などの待遇も良く、業務内容についても以前からご興味を持たれていたフリー便の業務ができるということでB社へのご入社を決意されました。
現在の働き方について
現在は、液晶半導体装置や宇宙空港関連物資を運んでいるAさん。
関東圏から海外まで様々な場所へ配送を行っているとのことです。
転職して良かったこと
Aさんがご入社してから、改めてヒアリングをしてみました。
前職と比較して給与が増えただけではなく、不定休であったのが年休110日になり、
以前から興味のあった業務もでき、充実しているとのことでした。
トレーラードライバーで給与アップを目指すなら
トラックドライバーの中でも、トレーラードライバーは「けん引免許」や「大型第一種免許」が必要で専門性も高く年収が比較的高くなっています。
移動距離や資格に応じて、さらに給与アップが狙えるでしょう。
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