自動車メーカーとして国内で有名なマツダは、海外向けにトラックも販売しています。マツダトラックの代表的な車種に挙げられるのは、6代目モデルまで登場しているタイタンです。 今回は、タイタンをはじめとするマツダトラックの特徴や、他社メーカーとの違いを解説します。
マツダの会社及びトラックの特徴
マツダは1920年に創業を開始し、2020年に創立100周年を迎えた老舗メーカー。車両の開発では独自性を重視しており、国内・国外問わずコアなファンが多いです。 マツダのトラックはハンドリング性能に優れ、扱いやすいのが特徴です。
ここでは創立100周年を迎えたマツダのこれからの方向性や、トラックの特徴について解説します。
2020年に創立100周年を迎えた老舗メーカー
マツダは1920年に東洋コルク工業株式会社として創業し、当初はコルクの製造を扱っていました。自動車の生産へ軸足を移し、1931年に初の自動車である三輪トラックの製造を開始します。 創業100周年を迎えるにあたり、代表取締役兼CEOの丸本明氏は、次の100年は「人と共に作る独自性」を大切にすると語っています。
ステークホルダーとの協業を重視し、ユーザーに愛着を持ってもらえるような独自性のある製品作りに尽力していく意向です。
マツダのトラックはハンドリング性能に優れる
マツダのトラックは操作系の機器が使いやすく、キャビンも快適な環境のため、扱いやすいと評判です。乗り心地にも優れており、長時間の運転でもストレスを感じにくい車両だといえます。 ハンドリングだけでなく、燃費の良さや走行性能への評価も高いです。人気車種のタイタンは高性能のディーゼル4JZ1エンジンを搭載。エンジンの力でコストパフォーマンスが高い走行を可能にします。
マツダが開発するトラックの種類
マツダのトラックは主に「タイタン」と「ボンゴトラック」の2つに分かれます。どちらも小型トラックで、タイタンは環境性能や安全面の機能が充実しているのが特徴です。 ボンゴトラックは小回りが利き狭い場所の移動も可能なため、使い勝手に優れた車両です。ここではタイタンとボンゴトラックについて、機能や特徴を詳しく解説します。
タイタン|環境・安全面ともに充実
マツダのタイタンは環境基準に適合している、ディーゼル式小型トラックです。2015年には国土交通省が定める燃費基準を10%も上回り、環境負荷の軽減に貢献しています。 タイタンは安全機能が充実している点も魅力の一つ。警報や緊急ブレーキで衝突の回避や被害の削減に寄与するプリクラッシュブレーキや、アクセルの踏み間違いによる事故を防止するための誤発進抑制機能が搭載されています。
ボンゴトラック|コンパクトで小回りが利く
小型のボンゴトラックはコンパクトなサイズで小回りが利くため、市街地をはじめとした狭い場所でも使いやすい車両です。また小さいだけでなくパワーも兼ね備えており、使い勝手に優れています。 積載性もあるため、荷台スペースに多くの荷物を積んだ状態でも、スムーズに動きます。業務で長時間使用する人や操作でストレスを感じたくない人におすすめのトラックです。
マツダタイタンの変遷
マツダのタイタンは人気があり、長年にわたってユーザーから支持されているモデルです。 1971年に販売を開始したタイタンは、マイナーチェンジやフルモデルチェンジを経て、現在6代目まで販売されています。 1973年8月のマイナーチェンジは保安基準法の変更に伴い、安全性や使いやすさが向上しました。ここではタイタンの歴史や歴代モデルの変遷を解説します
他車両の後継モデルとして1971年に販売開始
初代タイタンはマツダのEシリーズの後継モデルとして、1971年に販売を開始しています。搭載されたのは、VA型直列4気筒ガソリンエンジン(1,985cc)とXA型直列4気筒ディーゼルエンジン(2,522cc)の2つが主流でした。 排気ガス問題やディーゼル車の環境規制など社会問題を背景に、随時モデルチェンジが実施されています。
法改正への対応のため1973年にマイナーチェンジ
保安基準法改正への対応は、メーカーが安全性能に着目する契機にもなった出来事です。1973年のマイナーチェンジでは、具体的に次のような点が変更しています。
- クラッチペダルの推進力軽減
- 2系統ブレーキの見直し
- 助手席へのシートベルトやヘッドレストの導入
このマイナーチェンジによって安全性能の向上のみならず、使い勝手も良くなりました。
マツダとその他トラックメーカーの特徴
マツダの代表的な競合メーカーは、日野自動車やいすゞ自動車、トヨタ、UDトラックス、三菱ふそうなどです。各メーカーはそれぞれ、次のような特徴を持っています。
- 日野自動車|馬力の強さ
- いすゞ自動車|ディーゼルエンジンの技術力
- トヨタ|故障の少なさ
- UDトラックス|エンジンの馬力と内装の高級感
- 三菱ふそう|グローバル市場でのシェア率
ここでは、各トラックメーカーの詳細な特徴を解説します。
日野自動車|馬力の強さが魅力
日野自動車のトラックはエンジンの馬力に優れ、長距離の走行でも苦にしない強さがあります。また故障が少なく、ディーラーが多いためメンテナンスも容易であることから、1台の車両を長期的に使いやすいといえるでしょう。 日野自動車は顧客満足度が高く、多くのドライバーが支持しています。安心して乗れるトラックの購入を検討中なら、日野自動車を選ぶと良いかもしれません。
いすゞ自動車|ディーゼルエンジン技術に強み
国内トラックメーカーの中でも上位のシェアを誇るいすゞ自動車は、ディーゼルエンジンの技術力が強みです。動力性能や耐久性、環境性能などを追及しており、小排気量から大排気量まで豊富なラインナップが存在します。 いすゞ自動車は値引き幅が大きいことも魅力の一つ。コストパフォーマンスを求める方にとって、いすゞ自動車のトラックはおすすめです。
トヨタ|故障が少ない
トヨタが製造するトラックは故障が少ない傾向があります。また馬力も強く、長距離でも安定した走行が可能です。さらに操作機器の使い勝手も良く、スムーズに操作しやすいという特徴も持っています。 トヨタは「メンテナンスの負担を抑えて長期的に使いたい」「操作にストレスを感じないトラックが良い」といった希望を持つ人におすすめです。
UDトラックス|エンジン馬力と内装の高級感
UDトラックスのトラックは内装の高級感が評判で、国内のみならず、高級志向の南米や中東からの需要も獲得しています。洗練された上質なデザインの室内空間は人気があります。 内装にこだわりたい方は、UDトラックスを選べば満足する可能性が高いでしょう。 エンジンの馬力も強く、悪路でも安定した走行が可能な車両です。
三菱ふそう|グローバルで高いシェアを誇る
ドイツのダイムラーグループの傘下になっている三菱ふそうは、海外での販売比率の高さが特徴のメーカーです。世界的なトラックのシェア率もトップクラスを誇り、特にアジア方面では大きな存在感を示しています。 エンジンは騒音や振動が少なく、シートも快適さを重視して設計されています。長距離運転に適したトラックをお探しなら、三菱ふそうを検討してもよいでしょう。
マツダトラックは使い勝手の良さが魅力!
マツダのトラックはハンドリング性能が良く、使いやすいのが特徴です。代表的な車種としては1971年から販売を開始し、現在6代目モデルが出ているタイタンが挙げられます。 タイタンは環境基準に適合しており、安全面の機能も充実していることから、人気が高い車両です。使い勝手に優れ長期的に使用できる車両をお探しなら、ぜひマツダのトラックを検討しましょう。