トヨタトラックの特徴は?4つの主な車種と他社メーカーとの比較

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国内外でトップクラスの規模を誇る自動車メーカーのトヨタは、トラックの製造も行っています。トヨタのトラックは馬力の強さや安定した走行感、スムーズな動作性などが特徴です。 今回はトヨタトラックの特徴や5つの主な車種、他社メーカーとの違いなどを解説します。

トラックメーカーは製造部位によって2つに分かれる

トラックメーカーはシャーシと呼ばれる車体部分と、上物(ボディ)を製造する企業に分かれます。一般的には車体部分を製造する企業がトラックメーカーです。上物はトラックメーカーとは別の架装専門メーカーが担当する場合もあります。 車体部分とは具体的にエンジンや運転室を示し、上物は平ボディや冷凍冷蔵庫、クレーンなどを差しています。

トヨタが製造するトラックの2つの特徴

トヨタが製造するトラックの特徴は、馬力に優れており、動作がスムーズであることです。離れた距離の移動時には馬力の強さや安定した走行感を得られるでしょう。 一度停止してから再始動するまでの動きが早く、操作によるストレスを感じにくいのもメリットです。ここではトヨタのトラックが持つ詳しい特徴について解説します。

強い馬力からくる安定した走行感

トヨタのトラックはパワフルなエンジンを搭載しており、たくさんの荷物を積んでも安定した走行が可能です。 例えば、小型トラックのトヨエースはパワーと高燃費を両立した高性能の直列4気筒3Bディーゼルエンジンを搭載しています。このエンジンの力によって重たい荷物を積んでいても、しっかりと走ります。 運搬・配送業や多大な荷物を積む可能性がある業態なら、トヨタのトラックはおすすめです。

スムーズな動作

トヨタのトラックは一時停止から再始動までの動きが滑らかであり、クラッチのつなぎ方が簡単だといえるでしょう。 トラックはオートマチック車が開発実用化され、クラッチがない車種も出回るようになっています。とはいえまだ主流はマニュアル車なので、クラッチの操作技術が求められます。 スムーズな動作がウリのトヨタのトラックであれば、クラッチの難しい操作に戸惑わずに済む可能性が高いです。

トヨタトラックの主な車種5つ

トヨタは小型トラックを中心に、次の車種を展開しています。 ● ダイナ|環境性能の進化を実現 ● タウンエース|広くて積みやすい荷台スペース ● トヨエース|豊富なラインナップ ● ピクシストラック|優れた防錆性能 ● ハイラックス|荷物や工具の積み下ろしやすさ ここでは各トラックの性能面や強みを中心に解説します。トラック選びで失敗しないためにも、どのような特徴があるか把握しておきましょう。

ダイナ|環境性能の進化を実現

ダイナはハイブリッドシリーズを揃える、環境性能に優れたトラックです。環境負荷の低減に配慮して設計されたダイナは、空気を汚さず環境にも優しい車両です。 ハイブリッドモデルはクリーンディーゼルエンジンにモーターアシストを掛け合わせ、燃料の消費を抑えながら力強い加速を実現します。モーターアシストの作用で、運搬物が重くてもスムーズに走れます。

タウンエース|広くて積みやすい荷台スペース

タウンエースは小型でありながら、大きな積載量を誇るトラックです。荷台長2.43m、荷台幅1.585mの広いデッキにはしっかりと詰め込めます。低床デッキは使い勝手が良く、日々の積み下ろし作業の負担を和らげます。 タウンエースは1976年から販売されており、息が長いモデルです。小さくてもパワフルな走行性能を持っていることが、ドライバーに愛されているのでしょう。

トヨエース|豊富なラインナップ

トヨエースはラインナップが豊富で、ガソリン車やディーゼル、ハイブリッド、LPGガスなどの種類に分かれます。積荷の量に応じてモデルを選べるため、性能や使いやすさを吟味して自分に合った車両を選択可能。 専用エンジンを搭載したハイブリッドモデルは環境性能だけでなく燃費も優れているのが特徴です。 ダイナとトヨエースは外観にほぼ違いがありませんが、外装パネルや内装などが異なります。また販売店も異なり、トヨエースはトヨペットで販売されているのに対し、ダイナはトヨタの店舗で購入します。

ピクシストラック|優れた防錆性能

ピクシストラックは高い防錆性能を備えており、サビに強いです。長期サビ保証がついており、ボディ表面のサビ保証が3年、ボディ外板の穴あきサビは5年間にわたって保証されます。 軽トラックの中でも運転室が広いため、乗り心地が快適です。また、他の商用車には存在しないオプションパックをつけられ、豊富なバリエーションの中からボディーカラーを選べます。

ハイラックス|荷物や工具の積み下ろしやすさ

ハイラックスはピックアップトラックの一種で、セダンのような外観で後ろの側板が開くようになっています。積載可能量が大きく、荷物や工具を積み下ろししやすい車両です。 5人乗りの室内空間はゆとりがあり、限られたスペースを広くなるよう設計されています。アウトドアの用途で使われることが多い車両ですが、荷物の積み下ろしが簡単にできるため、商用にも利用可能です。

他社メーカーの特徴

トラック選びで後悔しないためにも、他社メーカーと比較しておくとよいでしょう。競合メーカーは、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそう、UDトラックス、日産などです。 各メーカーのトラックが持つ特徴は次の通りです。 ● いすゞ自動車|ディーゼルエンジンの技術に優れる ● 日野自動車|エンジンの馬力が凄い ● 三菱ふそう|世界的な需要が大きい ● UDトラックス|内装に高級感がある ● 日産|OEM車が主流 ここでは、各メーカーのトラックの特徴を深掘りしていきます。

いすゞ自動車|ディーゼルエンジンの技術に優れる

国内のトラックメーカーの中でも高い収益率を誇るいすゞ自動車は、ディーゼルエンジンの開発技術に強みを持っています。いすゞ自動車のディーゼルエンジンは静かで騒音や振動によるストレスを感じにくいと評判です。 また、トラックの値引き幅が大きいことも特徴です。新車を購入しても値引き分を考慮すれば、比較的安価に抑えられるでしょう。 ディーゼルエンジンの技術は海外でも評価されており、中国や東南アジア、アフリカなどでも売れています。

日野自動車|エンジンの馬力が凄い

日野自動車は業界でもトップクラスの馬力を持つエンジンを開発している企業です。世界的なモータースポーツの競技大会「ダカール・ラリー」にも出場を果たしており、高い技術力は世界的にも一目を置かれています。 また、故障が少なく長期的に使いやすい点も魅力です。ディーラーの数が多くメンテナンスに便利でもあるため、運送・配送業者から人気があります。

三菱ふそう|世界的にも需要が大きい

三菱ふそうはドイツのダイムラーグループの傘下に入っており、トラックのシェア率は世界的にもトップクラスです。海外での販売比率が高く、アジアのブランドとしての地位を確立しています。 ダイムラー製のエンジンは振動や騒音が少なく、快適な乗り心地を実現しています。シートも座りやすいよう設計に工夫がなされており、長時間の運転にも適したトラックです。

UDトラックス|内装に高級感がある

UDトラックスのトラックは内装にこだわっており、デザインは他のメーカーと一線を画しています。特に上質な室内空間を求める海外から多くの需要を獲得しているのです。 UDトラックスのエンジンは馬力に優れ、クラッチも強く、坂道でもスムーズに動きます。排気ガスを削減する尿素SCRシステムを全車両に搭載していることも特徴です。 スウェーデンのボルボ社の傘下に入っていましたが、2020年にいすゞ自動車との提携を開始しています。いすゞ自動車と技術的な連携を図ることで、相互の弱みを補い、相乗効果を生み出すのが狙いです。

日産|OEM車が主流

日産は自らトラックを製造しておらず、市場に出回っているのはOEMです。トラックの販売は日産が行っていますが、製造は別の会社であることは知っておきましょう。 日産と三菱ふそうは小型トラックの供給に関する基本合意を締結しており、トラックの多くは三菱ふそうが製造しています。車種としては高い安全性能と低燃費を備えたアトラスが有名です。

幅広い車種から選べるトヨタトラック

トヨタのトラックは主にダイナ、タウンエース、トヨエース、ピクシストラック、ハイラックスに分かれます。どれも馬力が強く安定した走行感を得られ、エンジンやギアの動作もスムーズです。 ダイナは環境性能に優れ、タウンエースは荷台が広いなど車種によって特徴や強みは異なります。各トラックはどのような特色があるのか把握し、購入するトラックを吟味しましょう。

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