三菱ふそうの2つの特徴を紹介!搭載される5つの機能もあわせて解説

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三菱ふそうのトラックの特徴は、車体価格が安く乗り心地がよい点です。運送業界や旅行業界などさまざまな企業から高い評価を得ています。 本記事では三菱ふそうのトラックにおける2つの特徴を紹介します。また、搭載される機能や代表する車種もあわせてみていきましょう。

三菱ふそうトラック・バス株式会社とはどんな会社?

三菱ふそうの正式な社名は「三菱ふそうトラック・バス株式会社」です。三菱自動車工業から2003年1月に独立・分離し、現在はベンツで有名なダイムラーグループの傘下にあります。 社名の通り、商用トラックやさまざまな種類のバスなどを開発、製造する会社です。特にアジアをメインとする海外でのトラックの販売数は業界トップクラスであり、日本を代表するトラックメーカーの1つといえます。

三菱ふそうのトラックの2つの特徴

三菱ふそうにおけるトラックは主力商品であり、用途に応じてさまざまな種類のトラックを開発・製造しています。中でも、三菱ふそうのトラックにおける大きな特徴は「エンジンバランスが良く長距離運転に適している」「トラックの車両価格が安い」の2つです。 いずれの特徴も日本国内だけでなく、世界で人気が高い理由にもなっています。ここでは、各特徴に詳しい内容をみていきましょう。

エンジンバランスが良く長距離運転に適している

三菱ふそうのトラックはエンジンのバランスが良く振動や騒音が少ないため、長距離運転に適しています。これはダイムラーグループの傘下である三菱ふそうならではの特徴であり、 ダイムラー社もエンジンバランスに同じく定評があります。 トラックにおける走行中の振動は積荷の荷崩れはもちろんのこと、トラックドライバーの疲労にも影響するものです。さらに、三菱ふそうのトラックはドライバーが疲れにくいシートを採用するなど長距離をメインとするドライバーにとってうれしいポイントも、三菱ふそうが選ばれている理由といえるでしょう。

トラックの車両価格が安い

三菱ふそうのトラックは、他のメーカーに比べて車両価格が安い傾向にあります。その理由は、三菱ふそうやダイムラー社が持つ独自の品質管理システムを駆使することで、開発や製造に関する徹底した効率化と高い品質管理のいずれも実現しているからです。 トラックの車両価格を安くできればその分、導入する企業側は初期費用を抑えられます。

三菱ふそうのトラックにおける3つの代表車種

三菱ふそうのトラックにおける3つの代表車種は次の3つです。 ● 小型モデル「キャンター」 ● 中型モデル「ファイター」 ● 大型モデル「スーパーグレート」 各車種によって、それぞれ特徴が異なります。ものづくりに真摯な姿勢で取り組む三菱ふそうが車種展開にどのような違いを設けているのか理解できるよう、ここでは各特徴の内容を詳しく解説します。

小型モデルの「キャンター」

小型トラックの部類に入る「キャンター」は、三菱ふそうを代表ともいえる車種の1つです。1963年に発売が開始されて以降、売れ続けているロングセラートラックでもあります。 キャンターの特徴は、小型モデルでありながらも走りが力強く、運転しやすい点です。積載量も多く、中型トラックに引けを取らない働きを期待できます。また、環境上有害とされる排気ガスをきれいにする「BlueTEC」の機能も有するなど、三菱ふそうの高い技術が活かされた車種です。 さらに、普通免許で運転でき、ドライバーを選ばない点もロングセラーであり続ける理由といえるでしょう。

中型モデルの「ファイター」

中型トラックの部類に入る「ファイター」は、前身の「FKシリーズ」を含めると60年以上の歴史を持つ車種です。ファイターの大きな特徴は、三菱ふそうのトラックの中で最も多くのラインナップがある点です。 ユーザーのニーズに合わせ、エクステリアとインテリアの組み合わせを選択できる「ベストワンシステム」により、用途にあわせたカスタマイズを可能にしています。 さらに、機能面でもセミオートマと同様の状態で運転ができる「INOMAT-Ⅱ」やアクセルとブレーキの両ペダルが踏まれた際にブレーキを優先させる「ブレーキオーバーライドシステム」を標準装備するなど、安全面においても配慮された車種といえます。

大型モデルの「スーパーグレート」

大型トラックの部類に入る「スーパーグレート」は走行性に定評があり、従来のトラックよりも乗用車に近い感覚で運転できるとして人気の高い車種です。 その理由の1つに「2ステージターボ」の使用があります。エンジン性能を最大限まで発揮できる2ステージターボとは、大小2個のターボチャージャーを用途ごとに使い分け、エンジンの回転域に合わせてて適切に酸素を供給できるシステムのことです。 酸素の必要量が少ない低速回転時は小型のターボ、必要量の多い高速回転時は大型のターボを起動することで、高い走破性と低燃費化のいずれも実現しています。 ベテランドライバーの方はもちろんのこと、初めて大型トラックを運転する新人ドライバーの方にとっても扱いやすい車種といえるでしょう。

三菱ふそうのトラックに搭載される5つの機能

国内外で高い人気を誇る三菱ふそうのトラックを支える主な搭載機能は次の5つです。 ● BlueTec® テクノロジー ● DUONIC2.0 ● INOMAT-II(6AMT) ● エコモード ● X-Pulse 新たにトラックを導入する際は、メーカーごとの機能の違いについて正しく把握しておく必要があります。ここでは、三菱ふそうが持つ各機能の特徴を詳しくみていきましょう。

BlueTec® テクノロジー

BlueTec® テクノロジーとは「高効率エンジン」「再生制御式DPF」「BlueTec®排気後処理装置」の3つを組み合わせた技術の総称です。BlueTec® テクノロジーを搭載するエンジンをトラックに利用することで、燃費低減とCO2削減のいずれも実現しています。 ちなみに、BlueTECはMercedes-Benzにおける「ディーゼルエンジン排気ガス処理システム」の商標名です。ダイムラーグループの1つである三菱ふそうだからこその、最先端の技術といえます。

DUONIC2.0

DUONIC2.0とは「AT車の運転のしやすさ」と「MT車の燃費の良さ」のいずれも引き出す世界初のデュアルクラッチを採用したAMT車です。AMT車とは、マニュアルミッションの操作を自動化されたミッションを意味します。 つまり、変速操作は手動で行い、クラッチ操作が不要です。クラッチ操作によって生じる車体の揺れを減らせる点や燃費が良い点が、AMT車の大きな特徴といえます。 三菱ふそうではダイムラー社の車両に共通するDUONIC2.0を採用することで、高い燃費性能と乗用車に近い走行感を実現しています。

INOMAT-II(6AMT)

INOMAT-II(6AMT)は「ファイター」や「スーパーグレート」に搭載されるトランスミッションのことです。コンピュータ制御によって自動変速させる機能を持ち、AMT車とほぼ同じ状態で運転ができます。 自動変速によってより安全に運転できるだけでなく、ドライバーの技量に左右されない省燃費走行が可能です。さらに、変速時のショックも大きく軽減されることから、よりスムーズな走りを実現します。 主には、三菱ふそうのトラックに搭載されている機能ですが、成田空港内のターミナル循環バスにもINOMAT-II(6AMT)が採用されています。

エコモード

三菱ふそうのトラックに搭載されるエコモードとは、渋滞路を走行する際、スイッチの切り替えによって高い省燃費効果を発揮する機能です。特に、空車時や半積載時における渋滞路の走行で高い効果を発揮します。 渋滞時は急加速も急ブレーキもないにもかかわらず燃費が悪くなる理由は、燃費は走行距離に対するガソリン消費量で決まるためです。渋滞中は進む距離が短いため、無駄にガソリンを消費します。さらに、発進とブレーキを繰り返すため燃費が悪化する点が問題です。 この問題を解決するのがエコモードであり、燃費向上や環境負荷の軽減のいずれにもつなげられます。

X-Pulse

三菱ふそうのトラックに搭載されるX-Pulseとは、走行時に変化するエンジン負荷や回転数にあわせ、燃料の噴射量を最適化するための装置です。三菱ふそうとダイムラーグループが独自開発したエンジンの「6R10」に搭載されています。 X-Pulseをエンジンに搭載することで、トラックの排気ガスを減らすだけでなく、燃費の向上も図れます。

三菱ふそうのトラックは車体価格が安く乗り心地がよい

日本におけるトラックは進歩を続けており、乗り心地の良さに定評がある三菱ふそうは業界を牽引する企業の1つです。さらに、他メーカーに比べて車体価格が安く、世界のトラック市場ではトップクラスの人気を誇ります。 新たにトラックを導入する際は経済面や環境面、安全面といった部分を各メーカーで比較し検討する必要があります。本記事で紹介した三菱ふそうのトラックに搭載される5つの機能などを参考に、新たなトラックの導入目的に合っているかを事前に確認してみてください。

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