日野のトラックの2つの特徴を紹介!代表車種や搭載機能もあわせて解説

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日野のトラックの特徴は、技術の高さや快適な運転環境、利便性などさまざま存在します。また「トントントントン、ヒノノニトン」のCMでご存知の方も多いでしょう。 本記事では日野のトラックの2つの特徴を紹介します。また、代表車種や搭載機能もあわせてみていきましょう。

日野自動車とはどんな会社?

日野自動車の正式な社名は「日野自動車株式会社」で、主にトラックやバスなどの商用車をメインに製造する日本の自動車メーカーです。トヨタグループの連結子会社の1つであり、トヨタ自動車の足回り部分を一部開発しています。 日野自動車は、山岳地帯や砂漠などの悪路で競争する「ダカール・ラリー」に出場するほどの技術力を持ち、日本のみならず世界のトラック業界から注目されるグローバル企業の1つです。

日野のトラックの2つの特徴

トラックは日本の物流を支える大きな存在であり、日野以外にも高い技術を持つ企業が多く存在します。では、なぜ日野のトラックが選ばれているのか気になる方も多いでしょう。 日野のトラックが選ばれる理由に「高いシェアを維持し続けている」「馬力がありながらも低振動かつ耐久性が高い」の2つの特徴が挙げられます。ここでは、各特徴の内容をみていきましょう。

高いシェアを維持し続けている

日野はトラックの販売において、高いシェアを維持し続けています。車両の種類に問わず人気が高く「一般社団法人 日本自動車販売協会連合会」の調査によると、2021年1月から11月までの累計販売台数が「29,597台」でした。 この台数は、同じくトラックメーカーである「いすゞ」や「三菱ふそう」を抑えてトップです。ユーザーからの高い支持は、高い品質の証明になっています。 参考:大中型貨物車メーカー別販売台数 | 統計データ

馬力がありながらも低振動かつ耐久性が高い

日野のトラックの馬力には定評があり、なおかつ低振動かつ耐久性が高い点も大きな特徴です。 商用トラックは乗用車に比べて長距離を走行します。トラックは車体が大きい分、走行に大きなエネルギーを要するため、振動が大きくなりやすいです。 振動の大きさはドライバーの体に負担となり、疲労が溜まれば事故にもつながりかねません。しかし、日野のトラックは馬力の強さは残したままに、低振動化を実現しています。 さらに、耐久性の高さは維持費やランニングコストの低下につながります。ディーラーや車検の拠点となる場所も各地に多く点在しており、導入後の安心感も日野が選ばれる理由の1つです。

日野のトラックにおける3つの代表車種

日野のトラックには、積載量ごとのサイズで区別された次の3シリーズが存在します。 ● 小型モデル「デュトロ」 ● 中型モデル「レンジャー」 ● 大型モデル「プロフィア」 同じ日野のトラックであっても、種類によってそれぞれ特徴が異なります。さらに、同じ距離を走行したとしても、小型トラックよりも大型トラックの方が燃料を消費するため、用途にあったサイズを選ばなければなりません。ここでは各シリーズの特徴を解説します。

小型モデルの「デュトロ」

「デュトロシリーズ」は、積載量「2~3.5tクラス」の小型モデルです。燃費向上と排出ガスの低減のいずれも実現するハイブリッド専用エンジンとディーゼルエンジンの2つから選べます。 車両や歩行者との衝突回避を支援する「PCS」や「前進誤発進抑制機能」などの事故を防ぐ安全技術も標準で装備されている点も特徴です。さらに、普段は乗用自動車に乗っているという方向けに、ギアチェンジやクラッチ操作が不要な「AT車」やクラッチ操作のみを自動化する「AMT車」なども用意されています。

中型モデルの「レンジャー」

「レンジャーシリーズ」は、積載量「4~11.5tクラス」の中型モデルです。日野の中核的な存在のモデルであり、馬力や環境への配慮、燃費の良さのいずれも兼ね備えたクリーンディーゼルエンジンが搭載されています。 さらに、エンジンのタイプも多くの選択肢が用意されており、消防車をはじめとする特殊車両にも多く採用されているモデルです。商用トラックにおいても、ユーザーの希望に合った仕様に変更しやすいモデルといえます。

大型モデルの「プロフィア」

「プロフィアシリーズ」は、積載量「8~15tクラス」の大型モデルです。9Lエンジンを搭載するプロフィアシリーズは、多くの荷物を積載していても最大トルクまでスムーズに引き上げることができ、安定した走行を実現しています。 さらに、運搬の効率化にも特化しており、車両の軽量化によって一度に運べる積載量を増やす工夫が施されています。大型モデルの課題でもある走行性能と環境、燃費に対して効果の高いモデルの1つです。

日野のトラックに搭載される5つの機能

他のメーカーを抑えて高いシェアを維持し続けている日野のトラックには、次の5つの機能が搭載されています。 ● Pro Shift 6 ● Pro Shift 12 ● 日野ハイブリッドシステム ● 日野エコラン ● エアループ 新たにトラックを導入する際は、各メーカーにおける機能の違いについて正しく把握しておく必要があります。ここでは、日野の人気を支える各機能についてみていきましょう。

Pro Shift 6

Pro Shift 6とは、電子制御によって通常のクラッチと6段のマニュアルトランスミッションを燃費効率の良いゾーンで最適なギアを選択し、自動変速する機能です。 つまり、ドライバーの運転スキルに影響されることなく、燃費を抑えられるシステムといえます。さらに「パワーモード」と呼ばれるモードを利用すれば、高いエンジン回転数を維持しながらも、山道などの勾配もスムーズに走行できます。

Pro Shift 12

Pro Shift 12もPro Shift 6と同様に、クラッチ操作とマニュアルトランスミッションを必要としない自動変速機能です。Pro Shift 6との違いは「変速段数」にあり、Pro Shift 6は6段変速だったことに対し、Pro Shift 12では12段変速を成立させました。変速比幅を広げ、多段化することでで、より途切れのないスムーズな変速を実現しているのです。 さらに、シフトチェンジ時の積荷の揺れが軽減されることで、安定した輸送にもつながります。

日野ハイブリッドシステム

日野は2019年6月に独自のハイブリッドシステムを搭載した「日野プロフィア ハイブリッド」を発売しました。 大型トラックは高速道路での走行が多く、発進や停止の頻度が少ないことから、ハイブリッドには向かないとされていました。しかし、日野は車体重量の重さに着目し、AIがルート上にある勾配を先読みすることで、最適なハイブリッド制御を行う世界初の技術を開発したのです。 その結果、積載性や航続距離などの基本性能はそのままに、CO2排出量や燃費の低減だけでなく、ドライバーの疲労軽減にもつなげています。 参考:日野自動車、大型ハイブリッドトラック 「日野プロフィア ハイブリッド」を新発売 | ニュース | 日野自動車株式会社

日野エコラン

日野エコランはハイブリッド車やディーゼルMTに標準装備され、低燃費走行を補助するためのシステムです。ドライバーのアクセル操作に応じて、低燃費走行には適さない加速がされた際に、エンジンの出力を制御するようにランプで知らせます。 日野エコランによって低燃費な走行を期待できるだけでなく、模範的な運転操作にもつながります。なお、坂道や追い越しの場面では自動解除されるので安心です。

エアループ

エアループとはきれいな空気の循環を目指し、NOxやPM、CO2などの排出量を低減するためのクリーンディーゼルシステムです。一般的に、トラックのディーゼルエンジンは尿素水を触媒とすることで、排気ガス中のNOxを浄化します。 しかし、エアループシステムでは尿素を使用せず「DPR-クリーナー」と呼ばれるフィルタの目詰まりを防ぐ自動クリーニング機能を利用し、低燃費を実現しています。

技術の高さに定評のある日野のトラックがおすすめ

日野のトラックにおける技術の高さは、走行性能や燃費、安全性などさまざまな部分で活かされています。日本におけるトラックの販売台数でも高いシェアを維持し続けている点は、ユーザー評価の高さの裏付けともいえるでしょう。 新たにトラックを導入する際は、他のメーカーをリードする立場にある日野は選択肢として欠かせません。今回紹介した特徴や機能をもとに、日野のトラックが新たなトラックの導入目的に合っているかを確認してみてください。

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