フルトレーラーを低価格で導入する方法!新車・中古の価格相場を解説

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2019年の規制緩和により、フルトレーラーを導入する動きが高まっています。導入時の価格を安く抑えたい場合は、新車ではなく中古での購入がおすすめです。 本記事では、フルトレーラーの価格相場や導入コストを抑える方法について紹介します。

フルトレーラーとは?

フルトレーラーとは、2軸以上の車軸が配置されるトレーラーのことです。荷台を含めたすべての重量をトレーラーだけで支える構造になっているのが特徴です。前後に車軸が配置されているため、トラクタと解結しても自前の車軸で自立できます。 ただし、フルトレーラーにはけん引装置が備わっているだけでエンジンは搭載されていないため、自力では走行できません。エンジンや運転席などが備わっているトラクタと連結することで、走行が可能になります。

トラクタにも荷台を搭載できる

フルトレーラーを牽引するトラクタは荷台があるため、トラクタ自身に貨物を積載して走行できます。一見すると、トラックがトレーラーをけん引しているように見えるかもしれません。ただし実際は、トラクタにけん引具や強力なフルエアブレーキが備えられており、通常の大型トラックとは仕組みが若干異なります。 トラクタと連結すると長さが20mを超える長大なトレーラーになるため、かなりの量の荷物を一度に運ぶことが可能です。ただし、フルトラクタの運転には高度なテクニックと知識が必要です。

ドーリー式とセンターアクスル式の2種類がある

フルトレーラーは、車軸の位置によって「ドーリー式」と「センターアクスル式」の2種類に大別されます。 ドーリー式は、カプラーの付いたドーリー(前軸台車)にトレーラーを連結するタイプです。ドーリー式には、ドーリーが最初から付いている一体型と、セミトレーラーを連結するタイプがあります。 センターアクスル式は、荷台の中央付近に車軸が集まっている構造のフルトレーラーです。長いドローバー(棒連結器)をトラクタの後軸後部に連結するため、ドーリー式のように折れ曲がる部分がありません。

規制緩和で連結走行が可能になった

フルトレーラーの連結全長は従来、最大21mまでに制限されていましたが、2019年にフルトレーラーの連結全長が最大25mまで緩和されました。この規制緩和により、最大積載量10トンのトラクタと10トンのトレーラーを連結して、ドライバー1人で10トントラック2台分の輸送を行えるようになりました。 規制が緩和された背景には、ドライバー不足などの運送業界の深刻な問題があります。規制緩和によって輸送効率が向上することで、人手不足問題の解決が期待されています。

フルトレーラーの運転には大型免許とけん引免許が必要

フルトレーラーは大型の車両なので、運転には大型免許が必要です。またトレーラーをけん引して運転するには、けん引免許が必要となります。 ただし、トラクタヘッドだけの運転であれば、けん引免許は必要ありません。しかし、トラクタヘッド単体での運送業務は稀です。車両総重量750キロ未満のトレーラーもけん引免許不要で運転できますが、あくまで個人使用に対応するもので、運送業務への活用は非現実的です。 そのため、フルトレーラーを使用する運送業務には大型免許とけん引免許の2つの免許の取得が必要になります。

フルトレーラーとセミトレーラーの違い

けん引貨物自動車は、フルトレーラーとセミトレーラーの大きく2つのタイプに大別できます。トレーラーに自走機能が搭載されていない点ではどちらも共通していますが、形状や連結方法などで異なります。一見すると同じように見えるかもしれませんが、仕組みは大きく異なるため注意が必要です。 ここでは、両者の異なる点について紹介します。

セミトレーラーはトラクタに荷台がない

セミトレーラーをけん引するトラクタには荷台が搭載されていません。トラクタの車両後部にはカプラーと呼ばれる巨大な装置が搭載されており、セミトレーラーを連結することによって荷物を運ぶことができます。 また、セミトレーラーには前輪が配置されていないため、解結時に自立はできません。自立させるには補助足が必要です。

国内ではセミトレーラーの使用が一般的

現在国内で運行しているけん引貨物自動車の大部分は、セミトレーラーが占めています。従来は連結全長規制が存在していたため、けん引貨物自動車はセミトレーラーであることが一般的でした。 しかし、2019年に連結全長規制が緩和されたことにより、今後はフルトレーラーに対する需要が高まっていくことが予想されます。現在は少数派ですが、今後は目にする機会が多くなるかもしれません。

フルトレーラーを導入する3つのメリット

運送業界ではフルトレーラーがさまざまなシーンで活躍しています。フルトレーラーにはトラックにはない多くのメリットがあるため、今後はさらに需要が高まっていくでしょう。 ここでは、フルトレーラーを利用する主な3つのメリットについて紹介します。トラックの輸送効率やコスト面に悩んでいる方は、フルトレーラーの導入を検討してみましょう。

輸送効率を飛躍的に向上できる

フルトレーラーはトラクタ部分とトレーラー部分に荷台があるため、一回で大容量の輸送が可能です。トラクタとトレーラー部分を合わせて最大25mまで車両サイズを大きくできるため、その分荷室容量を増やして作業効率化を向上できます。ダブル連結トラックなら1組でトラック2台分の輸送を実現できるため、単純計算で輸送効率が100%増となります。まさに画期的な輸送手段だといえるでしょう。 現在は地球温暖化や都市部の大気汚染など、さまざまな環境問題があり、運送業界も環境に優しい運転が求められています。地球温暖化の原因であるCO2の排出量を抑えるためには、燃費を向上するだけでなく、車の効率的な利用が必要です。フルトレーラーの使用による輸送の効率化は、環境問題の解決にも効果的だといえます。

輸送コストを削減できる

フルトレーラーの最大のメリットは、一度に大量の荷物を運べることです。通常のトラックだと2回に渡って運ぶ必要がある大量の荷物でも、フルトレーラーであれば一度の輸送で運ぶことが可能となります。 輸送の回数が減れば、輸送にかかる燃油代や高速道路代、人件費などのコストを削減できます。また、フルトレーラーはトレーラー部分を切り離せるため、カーフェリーによる海上輸送を併用すれば、長距離輸送のコストを削減することも可能です。 フルトレーラーは一人のドライバーが一度に多く荷物を運べるため、人手不足解消にも役立ちます。トラック運送業界は労働力に対する依存が高いため、このまま日本で人口減少や少子高齢化が進むと労働力の確保が困難です。コスト削減と人手不足の解消を同時に実現できるフルトレーラーは、輸送業界にとって非常に魅力的な存在だといえるでしょう。

自動車重量税が非課税になる

フルトレーラーの場合、トラクタ部分には重量税がかかりますが、トレーラー部分は非課税になります。 トラック維持費の中で固定費である自動車重量税は、決して小さな存在ではありません。トラック1台分の容量を持っているにも関わらず、自動車重量税が非課税になるのはフルトレーラーの大きなメリットだといえるでしょう。 トラックと比較すると、フルトレーラーは自動車税や自賠責保険も安価に抑えられます。フルトレーラーを導入すれば、維持費を安く抑えながら輸送効率を向上できます。

フルトレーラーを導入するデメリット

フルトレーラーの導入には複数のメリットがある一方で、大きなデメリットも存在します。デメリットがネックになって導入をためらっている方も多いでしょう。今後はフルトレーラーの需要がさらに増していくため、デメリットをどうやって解決していくかが課題となります。 ここでは、フルトレーラーの導入時に発生するデメリットを紹介します。

導入時の価格が高い

フルトレーラーは大型車両であるため、導入時には車両価格などの高い導入コストがかかります。導入さえできれば輸送効率を向上でき、ダブル連結トラックの費用対効果も高くなるため、いかにして導入コストを抑えるかが大きな課題といえるでしょう。 フルトレーラーを導入したくても、導入時の高額なコストがハードルになって、なかなか導入を進められない場合もあるでしょう。高額な導入コストを輸送費だけで回収するのは無理があるため、車両選びや販売店選びが重要なポイントだといえます。

フルトレーラーの価格相場

フルトレーラーを導入するにあたり、気になるのは導入コストです。トレーラーヘッドの価格相場は新車と中古車によって大きく異なります。 それぞれの価格相場を把握したうえで、購入を慎重に判断することが大切です。 ここでは、トレーラーヘッドの新車・中古車それぞれの価格相場について紹介します。フルトレーラーを導入するときの参考にしてみてください。

新車の価格相場は1,500万円~

新車のトレーラーヘッドの価格相場は、1,500万~2,000万円程度です。新車の車両本体価格は車種やメーカーによって異なりますが、大型トラックの新車とほぼ同じ価格帯となります。トレーラーヘッドを一度も購入したことのない方には、相当高く感じるでしょう。 これだけ大きな価格となると、大手の運送会社にとっても大きな買い物になります。

中古の価格相場は100万円〜

中古車のトレーラーヘッドの価格相場は、おおよそ100万~400万円程度です。中古の車両本体価格はメーカーや年式、最大積載量、保証の内容などによって変動しますが、新車のトレーラーヘッドよりもかなり安価に購入できます。 中古車は価格が安い分、故障リスクなどがあるため、安易な判断は禁物です。価格を見て良し悪しを判断するのではなく、中古車の状態を見極めたうえで、購入すべきかどうか判断する必要があります。 中古車販売サイトを利用して購入する場合は、評判が良いサイトを利用しましょう。年式や走行距離等を確認し、気に入った車両があれば実際に現車を確認することが大切です。ネットやカタログの表示を見ただけでは分からないことが多いため、販売店を訪れて現車を実際に見てから購入しましょう。

フルトレーラーを低価格で導入する方法

フルトレーラーのダブル連結トラックを導入すれば、輸送効率を大幅に向上できます。高い経済効果を得るためには、導入コストを安く抑えることが重要です。高額な導入コストがネックになって導入を踏み切れずにいる方は、中古トラック販売店を有効活用してみましょう。 ここでは、コストを抑えたフルトレーラーの導入方法を紹介します。

フルトレーラーを低価格で導入する方法

フルトレーラーのダブル連結トラックを導入すれば、輸送効率を大幅に向上できます。高い経済効果を得るためには、導入コストを安く抑えることが重要です。高額な導入コストがネックになって導入を踏み切れずにいる方は、中古トラック販売店を有効活用してみましょう。 ここでは、コストを抑えたフルトレーラーの導入方法を紹介します。

フルトレーラーは中古市場で低価格で導入するのがお得!

国内で運行するトレーラーはセミトレーラーが中心でしたが、連結全長の規制が緩和されたことによって、今後はフルトレーラーへのニーズが高まることが予想されます。高い輸送効率を実現できるフルトレーラーを導入すれば、運送事業者の経営効率向上と人手不足解消に役立つでしょう。 フルトレーラーは導入コストが高いのがデメリットですが、 中古トラック販売店を利用することで低コストかつ短納期の導入が可能になります。中古なら新車よりもはるかに安い価格で購入できるため、検討してみる価値は大いにあるといえるでしょう。 中古トラック販売店で効率的に導入し、1人のドライバーで最大20トンの貨物輸送を行えるようになれば、厳しい経営を強いられる輸送業界の競争に勝ち残ることも可能です。 中古のフルトレーラーを探すときは、オンライン売買サービスのトラッカーズマーケットの利用をおすすめします。 トラッカーズマーケットについて詳しくはこちら  

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