10トントラックの積載量はどのくらい?車両別、計算方法を解説!

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10トントラックといっても、一概に10トンまでの荷物が運べるわけではありません。では10トントラックの積載量は、どのように判断すればよいのでしょう。本記事では、10トントラックの積載量の計算方法をはじめ、各車両の目安などを解説していきます。

10トントラックとは

10トン車などとも呼ばれる「10トントラック」。どのくらい大きなトラックなのか、具体的にイメージできるでしょうか。普段トラックを運転しない人にとっては、10トントラックのサイズ感や、どんな種類の車両があるのかなどは、分からないかもしれません。本章では10トントラックについて、その種類や最大積載量、最大積載量を求める計算方法、車両重量との違いを解説します。

10トントラックの種類

ひと口に「10トントラック」といっても、その種類は形状によって、以下の4パターンがあります。

  • バンボディ
  • ウィングボディ
  • 冷凍冷蔵車
  • 平ボディ

それぞれについて、車両の特徴を解説します。 「バンボディ」とは、荷台の部分がアルミ製で作られているトラックのことです。荷台の形状は箱型であり、トラックのなかでも、最も普及しているタイプです。多くの人が「トラック」と聞いて、まずイメージするのは、この「バンボディ」でしょう。 バンボディと似た形状のトラックに「ウィングボディ」と呼ばれるものもあります。荷台部分がアルミなことや箱型であることは、バンはボディと同様であり、見た目では違いが分からない人も多いでしょう。両者の違いは、扉にあります。 バンボディが車両後方から荷物を出し入れするのに対して、ウィングボディのトラックは側面も開きます。翼のように扉が開くことから「ウィング」と名付けられました。 「冷凍冷蔵車」は、バンボディの荷台部分に冷凍・冷蔵機能がついたトラックのことです。生鮮食品や冷蔵・冷凍品の食品などを運搬する際に、用いられるトラックです。 「平ボディ」のトラックは、荷台部分がフラットになっています。この荷台をオープンデッキ形状と呼び、荷台に箱はなく「アオリ」と呼ばれる落下防止のための柵でおおわれている点が特徴です。そのため、荷物がそのまま外に出る仕様となっています。天井や壁がないため、さまざまな形状の荷物を運ぶことが可能です。

10トントラックの最大積載量

1台のトラックに積める荷物の最大量を「最大積載量」と呼びます。この最大積載量は、車両ごとに決められた車両総重量と、車両の重量によって定められることが一般的です。最大積載量を超えた荷物を運んで運転した場合、道路が破損する可能性があります。また、ドライバーが交通法違反の罰則を科されるケースもあるため、十分に注意が必要です。 10トントラックの最大積載量の基準は、軸重は10トン、輪荷重は5トンまでとなります。すべてのドライバーがしっかりと基準を守ることで、道路を破損させることなく、安全に荷物の運搬ができるでしょう。

最大積載量の計算方法

10トントラック=10トンまで荷物が積み込めると認識しているのは危険です。前述したように、最大積載量は車両ごとに決められた車両総重量や車両の重量、さらにトラックに乗り込む人数から求めるものです。具体的には、以下の計算式を用いることで、トラックの最大積載量を判断できます。

車両総重量−車両の重量−(乗車定員×55kg)=最大積載量

車両総重量とは、荷物を含めた車両全体の重さのことであり、車両の重量とは荷物を乗せていない車両のみの重量を指します。もちろん、車両の荷台部分にクレーンなど、追加でパーツを取り付ける場合もあるでしょう。この場合は、パーツの重さの分だけ積載量も減ります。

車両総重量との違い

最大積載量と車両総重量とを、混合して考えてしまっているケースがよく見られます。しかし、最大積載量とは荷物を積み込める最大値であることに対して、車両総重量は車両重量に乗車する人間の重さや、最大積載量を加えたものです。両者の意味はまったく異なるので、注意してください。 また、トラックが走る道路や橋には、使用目的に沿った基準が設けられています。そして各道路や橋は、この基準に沿う形で設計(管理)がされているため、基準を上回るトラックが通ることで想定外の破損が生じ、急遽修理が必要となるケースもあります。くれぐれも基準を守って、安全に荷物を運びましょう。

10トントラックの積載量を計算するには?

先程、10トントラックの最大積載量を「車両総重量−車両の重量−(乗車定員×55kg)」で求めると説明しました。では、通常の積載量を判断するためには、どうすればよいのでしょうか。 10トントラックの積載量を求めるには、上記の計算式とは異なる方法を用います。本章では10トントラックの積載量を求める方法や、多くのトラックが運搬する主要運搬物の比重を紹介します。

才数を用いる

10トントラックの積載量を求めるには「才数」を用います。才数は、運用業界特有の単位であるため、一般にはあまり馴染みのないものでしょう。才数とは、トラックの積載量を求める際に、貨物の体積を表す単位のことです。 トラックの荷台は、規格寸法や大きさが決まっています。そのため、この単位を用いて積載量を求めます。 1才は「1尺×1尺×1尺」で求められます。1尺は30.3cmであるため、計算式に当てはめると「1才=0.028立方メートル」であることが分かります。重さに換算すると「1才=8kg」となります。そのため、1立方メートルは35〜36才であり、重さは280kgであると分かります。以下で各単位を簡単にまとめているので、参考にしてください。

  • 1才=8kg
  • 1立方メートル=35〜36才
  • 1立方メートル=280kg

主要運搬物の比重は?

運搬物によって、同程度のサイズであっても、その重さは全く異なります。しかし、その都度、重さを測って重量を確かめるとかなりの手間がかかってしまいます。そこで、10トントラックの荷として多く見られる、運搬物の重さを紹介しましょう。おおよその重量を知っておくことで、よりスムーズかつ、正確に積載量を把握できます。 10トントラックの主要運搬物として考えられるものは「土」「コンクリート」「砂」でしょう。それぞれ、1立方メートルあたりの重さは、以下のとおりです。

  • 土=2トン
  • コンクリート=2.3トン
  • 砂=1.9トン

形状別、積載量の目安

同じ大型車であっても、その最大積載量は、トラックの形状によっても多少異なります。ここでは「大型トラック」「大型トレーラー」「大型ダンプ」の3種類について、各形状や最大積載量の目安を解説します。自身が使用を考えているタイプにおける、おおよその最大積載量を知っておくことで、重量オーバーのリスクをより確実に抑えられるでしょう。

大型トラックなど

すでにご説明しましたが、大型トラック(10トントラック)には、バンボディやウィングボディなど、車両の形状が異なる数種類があります。バンボディとは、一般的なアルミ製のトラックのことであり、ウィングボディとはトラックの側面が翼のように開く形状の車両です。 大型トラックの最大積載量は、10トン前後であることが一般的で、付随するパーツやトラックへ乗り込む人数が増えることによって車両の重量が増え、積載量が減る可能性もあります。 場合によっては、最大積載量が8トンほどになってしまうケースもあるでしょう。乗車人数を増やしたり、クレーンなどのパーツを取り付けたりする際は、それによって最大積載量の大幅ダウンが生じないよう注意しましょう。

大型トレーラー

大型トレーラーとは、トラクターなどの重機を引きながら、積荷を運べるトラックです。通常のトラックでは運べないブルドーザーや、石油をはじめとした液体を大量に運べます。 大型トレーラーの最大積載量は約20トン。さらにトレーラーの台車部分の軸を増やすことによってプラス8トンまで荷物が運べ、これを「バラ積み緩和」と呼びます。 バラ積み緩和によって28トンまでの運搬物を運ぶためには、国土交通省の通行許可が必要となります。積み荷の量や走る場所によって、許可が不要なケースもあるため、詳しくは国土交通省のホームページにて確認してください。 参考:国土交通省/セミトレーラ等の積載条件(車両総重量)の見直しに関する  パブリックコメントの募集の結果について

大型ダンプ

大型ダンプとは、建設現場などで活躍する大型車両のことです。ダンプには大量の土砂や廃棄物などを運び、スムーズに下ろせるよう機械装置が取り付けられています。 荷台を傾けて、積荷を下ろすことができると説明されれば「あー、あれか!」とイメージできる人も多いのではないでしょうか。 大型ダンプの車両総重量は20トンであり、最大積載量は10トン前後であることが一般的です。

特殊な大型トラックもある

大型トラックのなかには、通常よりも積載量の多い車両や、逆に少ない車両があります。多いものは「増トン車」、少ないものは「減トン車」と呼ばれています。それぞれ、何を目的に増トン車または、減トン車とするのでしょうか。積載量を増やす、減らす方法とともにその理由を、本章で解説していきます。積載量の増減を考えている人は、参考にしてください。

増トン車について

増トン車とは、通常よりも積載量を増加させたトラックのことです。部分補強をすることによって、車両総重量を増やし、最大積載量を上げることで「増トン車」と呼ばれる車両になります。 通常、増トンするトラックは中型であることが一般的です。大型トラックよりも維持費や車両価格が安価である中型トラックを増トンすることで、コストを抑えたうえで、より多くの荷物を運搬することが可能です。 もちろん大型トラックであっても、増トンしている車両はあります。しかし、中型よりも、維持費がかさむうえに、補強にかかる費用も高額になることから台数は少ないでしょう。

減トン車について

最大積載量を、あえて低く登録しているトラックのことを「減トン車」と呼びます。なぜ、わざわざ最大積載量を少なく登録するのでしょうか。減トン車にする一番の目的は「節税」です。 自賠責保険や自動車税は、最大積載量によって変動します。そのため、最大積載量を低く登録しておくことで、節税ができるというわけです。特に、自賠責保険は2トンを境目に保険料が変動するため、積載量を2トン以下にする車両が多く見られます。 ただし、登録している最大積載量が少ない分、一度に運搬できる荷物も少なくなります。このデメリットをカバーするため、クレーン装置などが取り付けられた「ユニック車」を、減トンの対象とするケースが多いようです。ユニック車であれば装置がメインとなるため、積載量が減ることのデメリットを最小限に留められるでしょう。

10トントラックに関するQ&A

会社で初めて10トントラックを導入する場合には、いくつか気になる点があるでしょう。本章では、10トントラックに関するQ&Aとして、積載量を守らなかった場合や運転時の注意点、運転に必要となる免許証の種類などを解説します。業務で10トントラックを活用する際に知っておきたい細々とした疑問を解消していくので、ぜひ参考にしてください。

積載量を守らないとどうなる?

積載量を守らずに、トラックを運転していることが発覚した場合、どのような処罰があるのでしょうか。最大積載量を超えた荷物を運搬していることを「過積載」と呼びます。国土交通省への申請をおこなっていれば、問題ありません。しかし、万が一、無許可で過積載のトラックを走らせていることが取り締まられた場合、ドライバーは交通違反として罰則を受けます。 また、過積載が悪質であると判断されてしまった場合は、ドライバーが処罰されるだけでなく、違反車両の使用停止や事業の停止処分が下される可能性もあるでしょう。

10トントラックを運転する注意点は?

10トントラックは、サイズも重さも普通自動車とは全く異なります。そのため、運転する際に注意すべきポイントも多く、ドライバーはしっかりと把握しておくべきでしょう。10トントラックを運転する際は、以下3点には、特に注意してください。

  • 死角が多いこと
  • 衝突しやすいこと
  • 追突事故が起きやすいこと

荷台がある分、トラックはサイズが大きくなればなるほど死角が増えます。特に後方安全確認が困難なので、注意しましょう。また車体が大きいことで、衝突事故を招きやすくなっているうえに、重さによって制限距離が長くなっています。ブレーキを踏んでもすぐには止まれないので留意してください。

運転に必要な免許は?

10トントラックを運転するドライバーは「大型自動車免許」を取得しなければなりません。大型自動車の運転免許の取得には、以下のような条件があります。

  • 21歳以上であること
  • 免許期間が3年以上であること

また、大型自動車の免許を保有していることで、トラックだけでなく、ダンプカーやバスの運転もできるようになります。しかし、商用で人を運搬するためには、大型免許と合わせて「第二種免許」の取得も必要となるため注意しましょう。

各トラックの保安基準

ここまで、10トントラック(大型トラック)について解説をしました。最後は、大型トラックやその他の小型・中型トラックの保安基準について解説します。小型・中型・大型トラックの寸法や車両総重量、最大積載量などをまとめています。それぞれのサイズ感や重量を理解し、会社にとって必要なトラックがどのタイプであるのか検討しましょう。

小型トラックの寸法・車両総重量・最大積載量

4トントラック(4トン車)は「中型トラック」に分類される車両です。中型トラックのサイズや積載量などは、道路運送車両の保安基準によって、以下のとおりに定められています。

  • 寸法(全長×全幅×全高)=12m以内×2.5m以内×3.8m以内
  • 車両総重量:5〜11トン
  • 最大積載量:6.5トン以上

中型トラックの寸法・車両総重量・最大積載量

4トントラック(4トン車)は「中型トラック」に分類される車両です。中型トラックのサイズや積載量などは、道路運送車両の保安基準によって、以下のとおりに定められています。

  • 寸法(全長×全幅×全高)=12m以内×2.5m以内×3.8m以内
  • 車両総重量:5〜11トン
  • 最大積載量:6.5トン以上

大型トラックの寸法・車両総重量・最大積載量

言うまでもなく、10トントラック(10トン車)は、大型トラックに分類されます。車両総重量や最大積載量については、これまでの説明で理解できたかと思いますが、おさらいの意味で確認しておきましょう。

  • 寸法(全長×全幅×全高)=中型トラックと同様
  • 車両総重量:11トン以上
  • 最大積載量:中型トラックと同様

積載量を守って安全運転を心がけよう

10トントラックの積載量について解説しました。ひと口に積載量と言っても、トラックの形状や乗車人数によって、その最大値は異なります。なんとなく「大型車両はどれも同じでしょう」などと認識していると、無許可での過積載として罰せられてしまう可能性もあります。どんな形状の大型車両なのか、何を運搬するのか、何人乗るのかをしっかりと把握したうえで、積載量を判断してください。

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