クレーン免許の受験に必要な資格と条件

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クレーン免許取得にかかる期間は、試験を受ける方法によって異なります。特に、実技試験をクレーン教習所で受ける場合は、手続きを含めた期間を考慮しなければなりません。 そこで本記事では、クレーン免許を取得するまでの期間やおおまかな流れ、勉強方法を紹介します。

クレーン免許取得に向けた勉強方法

クレーン免許取得に向けた勉強方法として、次の2つが挙げられます。

  • 学科試験
  • 実技試験

クレーン免許の取得には、学科と実技のいずれの試験にも合格する必要があります。ただし、学科試験よりも実技試験の方が合格率は低い傾向にある点には注意が必要です。 ここでは、クレーン免許取得に向けた効率の良い勉強方法について詳しく解説します。

学科試験

クレーン免許の学科試験では、クレーンに関する知識から原動機、電気といった広い知識が問われます。試験は記述式ではなくマークシート式で「正しいものを選ぶ」と「間違っているものを選ぶ」の2つの回答方式で出題されるのが特徴です。 クレーンに関する知識が無い状態から学習を始める場合、個人差はあるものの約1カ月の勉強期間を要します。効率のよい学習方法としては、自動車免許の学科試験と同じく、過去問に重点を置くのがおすすめで、出題傾向を把握して試験に臨めます。

実技試験

実技試験は自動車免許と同様に、教習所で講習を受けることで免除されます。実技試験では、法律で定められたクレーン操作の基本操作から応用操作、安全な作業に欠かせないクレーンの合図などが判定の基準となります。 また、日常的にクレーンの操作を練習できる環境にある場合は、毎日クレーンに触れることで上達します。また、日常的な練習が難しい場合はイメージトレーニングなどもおすすめです。

クレーン免許の取得にかかる期間

いくつかのクレーン免許の中でも、受験者数の多い「クレーン・デリック運転士免許」の取得方法は大きく次の3つに分かれます。

  • 教習所で学科・実技ともに講習を受ける
  • 学科を独学でクリアし、実技は教習所で受講する
  • 両方とも試験場で一発合格を目指す

これらの方法を前提とした場合に「安全衛生技術試験協会」と「クレーン教習所」のそれぞれでどれくらいの期間を要するのかについて詳しく解説します。

安全衛生技術試験協会

いくつかのクレーン免許の中でも、受験者数の多い「クレーン・デリック運転士免許」の取得方法は大きく次の3つに分かれます。 教習所で学科・実技ともに講習を受ける 学科を独学でクリアし、実技は教習所で受講する 両方とも試験場で一発合格を目指す これらの方法を前提とした場合に「安全衛生技術試験協会」と「クレーン教習所」のそれぞれでどれくらいの期間を要するのかについて詳しく解説します。

クレーン教習所

クレーン教習所に通い、学科試験を試験所で受ける場合の期間は「5日〜7日」と幅があります。教習所で行われる実技試験に合格すると、試験所で行われる学科・実技とある2つの免許試験のうち、実技試験が免除となります。 また、教習所によっては予備講習会や試験会場までの送迎を無料で行ってくれる場合がありますので、手厚いサポートを受けられるのが特長です。

クレーン免許を取得するまでのおおまかな流れ

クレーン免許を教習所に通って免許を取得するまでのおおまかな流れは次の通りです。

  • 受講予約と入金
  • 教習開始
  • 実技試験
  • 修了証明書の発行
  • 学科試験
  • 免許の交付

クレーン免許の取得までの流れを知ることで、安心して試験に臨めるでしょう。落ち着いて試験に臨むためにも、余裕をもった取得スケジュールを組むこともおすすめします。ここでは、流れごとの詳しい内容についてみていきましょう。

受講予約と入金

まずは、最寄りのクレーン免許講習を実施している教習所のウェブサイトから、開講予定表の予約状況を確認しましょう。自分が受講できる日程を事前に調べ、内容を確認したのちに電話やメールで予約を取り、受講申込書を送付します。 受講に必要な料金の支払いについては多くの場合、振り込みや現金書留、窓口などで前払いする必要があります。 また、教習所によっては、後払いや提携クレジットカード会社を利用した分割払いができるため、予約とあわせて確認しておきましょう。

教習開始

自動車運転免許の教習と同様に、開校日が指定されています。クレーン教習の場合も指定された日時に教習所へ集合し、同じ日程で講習を受ける人全員に免許取得までの流れが案内されます。教習所によっては、受講生ごとに日程を組んでくれている場合があるため、事前に確認しておきましょう。 また、学科や技能の講習は普通免許を取得していても、学科内容が異なるため免除にはなりはありません。学科試験はクレーンに関する基礎知識や力学、関係法令などがカリキュラムに組み込まれています。 同時に技能に関する講習では、クレーン運転の基礎と合図に関する講習を同時進行で受講します。学科で学んだ内容も実際の操作で活かせるため、しっかりと受講しましょう。

実技試験

定められた学科と技能の講習を完了すれば、修了検定となる実技試験を受けます。実技試験を通過すれば免許取得は目前です。 しかし、実技試験に不合格となった場合は1時間以上の補助講義を受けたあとでなければ、再試験を受けられません。教習所の実技試験に受かれば安全衛生技術試験協会では、学科試験のみで免許取得できます。

修了証明書の発行

教習所の実技試験に合格すると修了証明書が発行されます。多くの場合、証明書には有効期限があります。 そのため、有効期限内に必ず学科試験を受けるようにしてください。また、万が一終了証明書を紛失してしまった場合には、受講した学校や登録教習機関へ申請書と手数料を添えれば再発行が可能です。学科試験にすでに合格している場合は、労働局へ申請すると免許が交付されます。

学科試験

学科試験ではクレーンの運転・操作に必要な知識が問われます。教習所で学んだことをしっかりと復習し、万全の状態で臨みましょう。 合否通知については、学科試験を受けた会場でわかる場合もありますが、後日郵送にて合否通知が届く場合もあります。 この場合、合格発表日から1週間程度ではがきにて通知されます。なお、電話などでの照会には対応していないため注意が必要です。

免許の交付

学科試験に合格すれば、クレーン免許が交付されます。免許の交付までに必要な期間は、書類などに不備がなければ、1ヶ月以内に労働局から送付されます。 クレーン免許取得の流れは以上となり、免許の交付を受けて実務に就くことが可能です。免許取得までに必要な日数については、学科や技能講習自体は5〜7日程度となります。しかし、全体に必要とする日数は1ヶ月~3ヶ月ということで、地域や教習所によってばらつきがある点には注意しましょう。

クレーン免許は労働安全衛生法に定められた国家資格の1つ

クレーン・デリック運転士免許をはじめとするクレーン免許は、労働安全衛生法に定められた国家資格の1つです。工事現場などの重いものを吊り上げる作業や工場内で使用されているクレーンを運転するために欠かせない技能を認定する免許となります。 建設や建築といった業界で需要が高い資格であり「建設業界で働くことを目指している」や「建設業界における売上を拡大したい」といった場合はぜひ取得を目指してみてください。

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