ファンベルトが切れる前兆の異音に注意!具体的な対処法なども解説

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ファンベルトが切れる前兆として「キュルキュル」「キーキー」「カラカラ」といった異音が発生します。そのまま放置していると、さまざまなトラブルの原因にもなりかねません。 本記事では、ファンベルトが切れる前兆として見られる症状や引き起こすトラブル、対処法を紹介します。

ファンベルトが切れる前兆として見られる3つの症状

ファンベルトが切れる前兆として、主に次の3つの症状が見られます。

  • ほつれやひび割れ
  • キュルキュルなどの異音
  • エンジンなどの異常

どの症状も見逃してしまうと、運転に大きく悪影響を及ぼしかねないものです。ほつれやひび割れ、異音は思っているよりも簡単に確認できるため、自身が使用している車で当てはまらないかチェックしてみましょう。

ほつれやひび割れ

ほつれやひび割れは、ファンベルトの劣化によって生じる症状です。ファンベルトがほつれやひび割れを起こしてしまう理由は、走行距離を重ねて磨耗してしまい、ベルトが寿命を迎えたことなどが考えられます。 症状が見られる箇所として、ほつれはベルトの縁、ひび割れはベルトの表面に多いです。ほつれやひび割れを放置して走行を続けていると、最終的にはベルトが切れる可能性が高いでしょう。 車種によって異なりますが、ファンベルトの寿命は3〜5年程度、走行距離では3〜10万km程度が目安といわれています。ほつれやひび割れを早期発見するためにも、定期的にボンネットを開けて確認してみましょう。

キュルキュルなどの異音

ファンベルトの異音は、ほつれやひび割れと同様に劣化によって生じる症状です。異音の主な原因は、ファンベルトと接しているプーリーとの接触不良が考えられます。 劣化によりファンベルトが伸びきってしまったり、硬くなったりするとプーリーとの接触が悪くなりやすいため、ベルトの状態を定期的に確認しましょう。 具体的な音は「キュルキュル」「キーキー」などの金切り音や「カラカラ」「カタカタ」など、空回りする音が聞かれます。これらの音について軽く考えていると、重大事故にもつながりかねないため、十分に注意しましょう。

エンジンなどの異常

エンジンなどの異常も、ファンベルトの劣化が原因で生じる症状です。例えば、劣化を放置してファンベルトが切れてしまった場合、エンジンを冷却するウォーターポンプが動かなくなり、エンジンがオーバーヒートします。 エンジンがオーバーヒートすると、熱によって他の部品が損傷する原因にもなりかねません。へッドライトやカーオーディオ、エアコンなどのさまざまな機能が使用できなくなり、安全な運転を妨げる原因になるでしょう。

ファンベルトの不具合が引き起こす4つのトラブル

ファンベルトの不具合が引き起こす主なトラブルとして、次の4つが挙げられます。

  • エンジンがオーバーヒートする
  • エンジンがかからなくなる
  • エアコンが効かなくなる
  • ハンドルが重くなる

ファンベルトの劣化やほつれはエンジントラブルだけでなく、ハンドル操作にも大きな影響を及ぼします。ここでは、トラブルごとの詳しい内容について確認しましょう。

エンジンがオーバーヒートする

1つ目は、エンジンの「オーバーヒート」に関するトラブルです。エンジンのオーバーヒートは、冷却水を循環させるウォーターポンプや冷却水の温度を検知するサーモスタットが正常に作動していないときに起こります。 オーバーヒートを起こした結果、エンジンが故障するケースも少なくありません。また、故障した場合の修理には高額な費用がかかる可能性もあります。

エンジンがかからなくなる

2つ目は「エンジン」に関するトラブルです。ファンベルトは別名「オルタネーターベルト」とも呼ばれ、主流の電気を生成する発電機を動かす役割も担います。 オルタネーターベルトの磨耗や劣化が進むとオルタネーターが発電できなくなり、バッテリーの電力が充電されません。結果として、バッテリー内に電力が蓄えられなくなり、車のエンジンがかからなくなります。

エアコンが効かなくなる

3つ目は「エアコン」に関するトラブルです。エアコンを作動させるためのエアコンコンプレッサーは、エアコンベルトの駆動によって作動しています。 エアコンベルトはファンベルトと連結しており、ファンベルトが磨耗するとエアコンベルトの駆動も悪くなることが特徴です。その結果、エアコンコンプレッサーがうまく作動せず、車内のエアコンが効かなくなり、快適な運転を阻害するケースも少なくありません。

ハンドルが重くなる

4つ目は「ハンドル」に関するトラブルへつながることです。 車の運転時に軽く動かしただけでハンドルが回るのは、パワーステアリングの効果です。油圧式のパワーステアリングはファンベルトによって作動しているため、ベルトの磨耗や劣化が進むとハンドルが重くなってしまいます。 ファンベルトが切れても直ちにハンドル操作ができなくなることはありませんが、運転中にハンドルが急に重くなると事故にもつながりかねません。ただし、近年ではベルトが不要な電動式のパワーステアリングが増えています。

ファンベルトが切れる前兆が見られた場合の対処法

ほつれやひび割れ、異音といったファンベルトが切れる前兆が見られた場合の対処法として、次の3つが挙げられます。

  • 鳴き止めスプレーの噴き付け
  • 交換や修理
  • 買い替えや廃車

ファンベルトの磨耗や劣化を放置してしまうと、運転に大きな悪影響を及ぼしかねません。ここでは、一時的な対処法だけでなく、根本的な解決方法までを紹介します。

鳴き止めスプレーの噴き付け

ファンベルトの異音を防ぐ方法として、鳴き止めスプレーを噴き付ける対処法があります。その使用方法は、異音がする箇所にスプレーを噴き付けるだけです。 鳴き止めスプレーは、ホームセンターやカーショップなどで購入できます。なるべく安く、 早く対処したい人にとって有効な対処法といえるでしょう。

交換や修理

ファンベルトの磨耗や劣化が見られる場合、ベルトの交換や修理を検討しましょう。鳴き止めスプレーは、一時的な対処法にすぎません。 ファンベルトの切れる前兆があらわれてくると、エンジンやエアコン、ハンドルにさまざまなトラブルが起こる可能性があります。カーディーラーなどの専門店で確認してもらい、必要であれば交換や修理を行うなど、根本的な改善を図ることをおすすめします。

買い替えや廃車

ファンベルトだけでなく、エンジンなどにも不具合が出てしまった場合は、買い替えや廃車を検討しましょう。 新しい車に買い替えることで、ファンベルトだけでなく他の部品も新品になるため、安全な運転環境を用意できます。 また、年式の古い車や高額な修理使用が必要となる場合は、廃車も選択肢の1つです。さらに廃車買取業者に依頼すれば、無料で手続きを進められます。場合によってはプラス査定になるケースも少なくありません。

ファンベルトが切れる前兆が見られたらすぐに対応しよう

ファンベルトの切れる前兆として見られる、異音やエンジンの不調などのファンベルトの異常を放置した結果、大きな事故につながるケースもあります。 そのため、ファンベルトの定期点検や必要に応じて交換や修理を行いましょう。目安は購入後から「約3〜約5年」、走行距離では3〜10万km程度です。所有する車が目安に該当する場合は、カーディーラーやカー用品店に一度相談してみてください。 また、ファンベルトの劣化を放置してエンジンなどが故障してしまった場合は修理が必要です。ただし、状態によっては高額な費用となる場合もあるでしょう。 そのようなときは、買い替えや廃車も検討してみてください。廃車買取業者に依頼すれば、無料で手続きを進められるだけでなく、プラス査定になるケースもあります。

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