大型特殊免許を取得するメリット3選!受験費用や必要な期間も解説

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大型特殊免許はブルドーザーやクレーン車、農耕車などが運転できるため、活躍できる仕事の幅も広がります。ドライバーの仕事を極めたいなら、取っておいて損はない資格です。

今回は大型特殊免許を取得するメリットを詳しく解説する他、取得時の注意点や取得方法まで紹介します。

大型特殊免許を取ることで運転できる車両


大型特殊免許を取得すると、特殊な構造・用途で全長12m以下×全高3.8m以下×全幅2.5m以下の規格を満たした車両を運転できるようになります。代表的な大型特殊車両にはブルドーザーやクレーン車、コンバイン(大型)、トラクター(大型)などが該当します。

また、除雪車や路面清掃車なども対象です。まずは大型特殊免許によって運転できる車両の種類を詳しく見ていきましょう。

ブルドーザーやクレーン車、フォークリフト

工事現場や建設現場で活躍するブルドーザーやクレーン車、フォークリフトなどの車両は大型特殊車両に分類されます。上記の車両以外にも、ロードローラー・タイヤ・ドーザなども対象です。

建設業や運輸業などで働く可能性があるなら、大型特殊免許は持っておいて損はない免許です。また、大型特殊車両ではないのですが、小型特殊車両のフォークリフトも運転できます。その理由は、大型特殊免許が小型特殊車両や原動機付自転車の運転も認められている免許であるためです。

コンバインやトラクターなどの農耕車

大型特殊免許の取得によって、コンバインやトラクターなどの農耕車を、大型・小型問わず運転できるようになります。

農業従事者には需要が高い免許ですが、ブルドーザーやクレーン車の操作までは求めていない人は多いでしょう。こうしたニーズを満たすために、大型特殊免許には農耕車のみ運転可能な種別が存在します。

免許証には「農耕車に限る」と記載され、大型特殊免許と区別されます。

除雪車

大型特殊免許では、除雪車や路面清掃車など、道路の安全な走行環境を守る特殊車両の走行も可能です。

雪国にお住まいの人にとっては、地域や会社の除雪で活躍できる機会を提供します。ただし、後程詳しく解説しますが、大型特殊免許だけでは除雪作業はできません。

また家庭用除雪車は免許が必要な特殊車両ではないため、大型特殊免許を持っていない人でも公道を走れます。

大型特殊免許を取得するメリット3選


大型特殊免許は比較的簡単に取得できる特殊免許です。しかも、多くの車両の運転が認められるため、コストパフォーマンスが良い免許だといえます。

取得費用が気になる人もいると思いますが、雇用保険から補助金を受けられる場合があります。以上のことから総合的に考えて、おすすめできる免許です。

ここでは大型特殊免許を取るメリットを詳しく解説します。

普通免許を持っていれば学科試験が免除に

大型特殊免許が簡単に取得できる理由は、普通免許の保有者は学科講習や試験が免除になるためです。

本来この免許を取得するには教習所に通い、学科講習と実技講習を受け、卒業検定に合格しなければなりません。原則、22時間の学科講習と12時間の実技講習の受講が求められます。

しかし、普通免許を持っていると、学科講習が全て免除になり、計6時間の講習を受けるだけで試験に臨めるようになるのです。受講のコマ数が少なくなるため、免許の取得費用も抑えられます。

最後に検定試験に合格する必要がありますが、普通免許の保有者は学科試験がないため、手間が少なく免許を取得可能です。

活躍できる仕事の種類が広がる

大型特殊免許を活かせる仕事に挙げられるのが、建設業や土木業です。なぜならば、工事現場で使用する機会が多い、特殊車両や建設機械の運転を行えるからです。

また、コンバインやトラクターの走行が可能になるため、農業での需要も高いでしょう。農業従事者は高齢化が進んでおり、担い手不足が社会問題になりつつあります。

大型特殊免許を持っている若い人材であれば、即戦力として活躍できるかもしれません。以上のように大型特殊免許は、対応できる仕事の幅を広げられるものだといえるでしょう。

雇用保険の給付金を利用できる場合がある

雇用保険の教育訓練給付制度を活用して、大型特殊免許の取得に要した費用を節約可能です。教育訓練給付制度とは、国が指定した教育訓練を修了した後に、受講費用の一部が支給される制度です。

働く人のキャリア形成を支援し、雇用の安定を目的としています。大型特殊免許は厚生労働大臣が教育訓練給付制度に指定しているため、条件に適合した受講者は助成を受けられます。

教育訓練給付金の支給を受けるためには、次の条件を満たすことが必要です。

雇用保険に1年以上(2回目以降の給付を受けたい場合は3年以上)加入している
退職している場合は、離職日から1年が経過していないこと

給付の金額は受講費用の20%(上限10万円)です。総務課や人事課に勤めている人は、従業員に本制度を周知して「費用を抑えられるから受講してはどうか」と勧めてみるのもよいでしょう。

大型取得免許の注意点


大型特殊免許はさまざまな特殊車両の運転が認められる免許ですが、可能なのはあくまでも「公道での走行」のみです。土木現場や建設現場で、大型特殊車両を操作したくても大型特殊だけでは不可能です。

また普通自動車の運転も、この免許ではできません。ここでは大型特殊免許で不可能なことを中心に解説します。

就業には別途、作業用の資格が必要

大型特殊免許はあくまでも大型特殊車両の公道での走行が可能になるだけで、この免許があっても業務で車両の操作はできません。分かりやすいように、フォークリフトを例に解説します。

大型特殊免許によってフォークリフトを市道や町道で走らせられますが、業務で荷物を運ぶことは認められていません。フォークリフトを業務で扱うには「フォークリフト運転技能講習」や「フォークリフトの運転に係る特別教育」を受講する必要があります。

クレーン車や除雪車も、同様に別途、作業免許が必要です。つまり大型特殊免許だけでは、業務で役に立たないわけです。裏を返すと、大型特殊免許がなくても作業免許があれば、仕事ができるというわけです。

上記の事項を考慮して、本当に大型特殊免許が必要になるかよく考えましょう。

普通自動車は運転不可

大型特殊免許を持っていても、普通自動車(乗用車)を運転できるわけではありません。大型特殊免許で走行が可能なのは、大型特殊車両、小型特殊車両、原動機付き自転車のみです。

乗用車を運転したければ、普通免許や中型免許、大型免許を取得する必要があります。ちなみに、大型免許は車両総重量11トン以上、乗員定数30名以上の車両を運転できる免許です。

大型のバスやトラックをはじめ、普通免許や中型免許の対象車両まで運転可能です。「大は小を兼ねる」とも言いますが、そのことわざを体現した仕組みだといえます。

大型特殊免許の取得方法


大型特殊免許は普通免許のような仮免許の仕組みがありません。シンプルに言えば、講習を受けた後、卒業検定に合格して晴れて免許証の交付を受けられる制度です。

大型特種免許は、全ての教習所で受講できるわけではない点に注意が必要です。また、普通免許の有無によって、費用や取得期間が変動します。ここでは大型特殊免許の取得方法について詳しく解説します。

教習所で講習を受講or一発試験

大型特殊免許の取得方法は教習所で講習を受講した後、検定試験に合格するパターンと、運転免許センターで一発試験に通過するパターンに分かれます。

教習所の場合は、さらに通学コースと合宿コースがあり、取得期間を短くしたければ合宿を選ぶことがポイントです。

一発試験とは講習を受けずに、いきなり試験で合格を目指す方法です。初受験で合格できれば、時間・費用ともに少なくて済みます。

受験できる教習所は限られることに注意

大型特殊免許の講習や試験を受けられる教習所は限られています。メジャーな免許とはいえないため、メニューに含めていないところもあるのが現状です。

通学を検討しているなら、家から近い場所が望ましいですが、中々適した教習所が見つからない恐れもあります。大型特殊免許のコースを開催している教習所はインターネットで簡単に検索できます。

ちなみに、東京都内は建物が密接し土地の面積も狭いため、大型特殊免許を取り扱う共重所は多くないようです。

基本的には18歳以上であれば受験できる

大型特殊免許の取得条件は普通免許とほぼ変わらず、基本的には年齢要件(18歳以上)を満たせば、受験できます。

ただし、健康面で他にも満たすべき条件があるので、18歳以上だから必ず受験可能とは限りません。視力は両目0.7以上、片目0.3以上を満たす必要があり、聴力は10m離れた状態で警報器の作動音が聞こえるレベルを求められます。

また教習所によっては、普通運転免許の取得を義務付けているところも存在します。

取得にかかる費用の相場

大型特殊免許の取得にかかる費用は、普通免許を持っているかどうかで大きく異なります。学科講習が免除される分、必要なコマ数が大幅に削減されるからです。具体的には、10万円を下回る金額で取得できるでしょう。

普通免許を持っていない場合、全てのカリキュラムの受講が義務付けられます。したがって、取得費用の相場も上がり、具体的には15〜20万円程度かかります。

一発試験で合格すれば、取得費用を大幅に抑えられるかもしれません。初試験で合格を勝ち取った時の取得費用は、免許証の交付代金を含めても6,000〜8,000円程度です。

取得にかかる期間の平均

取得にかかる期間も、普通免許の有無で左右されます。普通免許を保有していない場合、学科講習と技能講習を合わせて、30時間以上のカリキュラムをこなす必要があります。

一方で普通免許があると、計6時間で講習を終わらせることが可能です。教習所の教習期限は3ヵ月以内ですが、普通免許を持っていれば余裕で期限に間に合うでしょう。

最短で大型特殊免許を取りたければ、合宿コースがおすすめ。短ければ4日で取得まで進められます。

試験の難易度は低いとは言えない

大型特殊免許を取得するには、試験を通過しなければなりません。試験の難易度は簡単とは言えず、一発試験を受けて涙を呑んだ人は少なくないようです。

一方、教習所での講習を経た場合は、合格率がグッと高まります。このデータから判断すると「何の準備もしないで合格できる程甘くはないが、きちんと対策すれば難しくない」試験だといえるでしょう。

大型特殊免許は活躍できる現場が増えるお得な免許


大型特殊免許を取得すると、土木業や運輸業、農業などで活躍できる場面が広がります。普通免許を持っている方は講習が6時間まで短縮でき、教習所の合宿コースなら最短4日でカリキュラムが終了するため、比較的取得しやすい免許でもあります。

大型特殊免許だけでは重機の操作は認められませんが、キャリアの幅が広がる資格なのは確かです。仕事で重機を使用したい方や将来に向け、スキルアップしたいなどの希望を持つ人は、ぜひ取得を検討しましょう。

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