修理コストはこうすれば減らせる!データに基づく修理分析の方法とコスト削減事例のご紹介

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運送会社にとって、「修理」はさまざまな問題をはらんだテーマの一つです。修理が重なることで車両コストが肥大化していくことはもちろん、突発的な修理の発生で車両が稼働できなくなれば、それだけ収益は減少し、運行の効率も低下します。
問題の解決を難しくしているのは、修理に関する情報が不透明で、適切な分析がしづらいこと。車両の修理データは重要な資産であり、これを効果的に管理・活用することで大きなメリットを享受することができます。本記事では、「トラッカーズマネージャー」の修理整備ダッシュボード機能を使った修理データの活用方法を、具体的な事例と共にご紹介します。

修理データの重要性

修理データの役割

修理データは、車両の状態を把握し、予防保全を行うために非常に重要です。定期的なメンテナンスや突発的な故障の履歴を蓄積することで、車両の寿命を延ばし、運行の安全性を高めることができます。

運送業界における修理データの活用例

蓄積された修理データを分析することで、次のような効果が期待できます。

車両の状態把握と予防

修理履歴をもとに車両の状態を把握し、予防保全をおこなうことで、大規模な故障を未然に防いだり、完全には防げずともその発生を大幅に遅らせたりすることができるでしょう。

修理コストの基準づくり

部品・メーカー・型式などの切り口で修理コストを集計することで、その修理が適正かどうかの基準を把握できるようになります。判断基準を持つことは、効果的なコスト削減を進める指針となるでしょう。

代替え計画の最適化

2番の基準に照らしてメンテナンスコストが高い車両を売却検討することで、車両収益性の改善が見込めます。

ダッシュボードでの分析


修理データの重要性を理解しつつも、実際にその有効活用ができている会社は少ないのではないでしょうか?弊社でも、「データ活用を進めたいが方法が分からない」とのお声を頂くことが多いです。そこで、修理データの分析が簡単にできる、トラッカーズマネージャーの「修理整備ダッシュボード機能」のポイントと、具体的な活用方法を紹介します。

修理整備ダッシュボード機能のポイント

修理履歴の一元把握

全ての車両の修理履歴を、実施日・実施先・修理箇所・合計コストおよびその内訳に至るまでの詳細な情報を一元管理し、過去の履歴の検索や参照をボタン一つで実現します。

部品ごとの修理頻度の把握

どの部品が頻繁に故障しているのかを分析し、予防保全の計画に役立てることができます。

不具合車両の直感的な把握

同メーカー、同車格の車両で走行距離×年式に対する修理費用の積み上げの大きさを散布図としてグラフ化し、視覚的・直感的にその大小を把握可能です。そこから読み取った傾向から仮説を立てることはもちろん、たとえば整備会社やディーラーとの交渉においては、客観的な事実データとしてご活用いただけます。

実際の活用事例


走行距離×年式の散布図を活用し、当初100万円近い金額だった修理見積に対して、交渉の結果、半額以下に減額できた事例があります。下記は修理整備ダッシュボードを用いた運賃交渉の流れです。

交渉背景

元々修理コストがかさんでいた車両において、100万円の高額修理見積が発生したタイミングで対応を検討。

交渉材料の検討

材料なく交渉しても減額の余地が少ないと考え、トラッカーズマネージャーのダッシュボードを使って、他メーカーとの修理コストの比較を実施。

材料検討のポイント

ダッシュボードの散布図グラフで他メーカーを含めた同車格の車両を調べ、走行距離に対する修理費用の積み上げを比較。同条件の車両に対して、明らかに修理費用がかかっていることを客観的に提示。

交渉結果

ディーラーの営業担当からメーカー工場に情報が渡り、明らかに異常値と判断され、半額以上の減額となった。

材料検討のポイントに記載した修理比較は、当然ながら、そもそも必要なデータが登録されている前提になります。同社では、トラッカーズマネージャーのデータ入力自動化サービスを活用し、自社で入力せずともデータ化される仕組みを採用しています。


参考:散布図のイメージ(実際のものとは異なります)

事例のような規模の減額交渉が通るケースは実際には少ないと思いますが、交渉の材料の作り方や進め方は参考になるのではないでしょうか。実際にご活用いただいたお客様は、「今までできなかった分析ができ、非常に頼もしく感じた」と語っています。

トラッカーズマネージャーの今後の展望


現在、トラッカーズマネージャーには1万台を超える車両のビッグデータがあります。このデータを活用することで、「修理の傾向を予測し代替えの判断基準に活用できる」世界を目指しています。これにより、車両管理がさらに効率化され、運送業界全体の生産性向上に貢献できると考えています。

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、弊社のダッシュボード機能を実際に体験してみませんか?詳細なデモをご希望の方は、ぜひお問い合わせください。貴社の車両管理を革新するお手伝いをさせていただきます。

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