2022年7月よりトラッカーズマネージャーの監査対応プランから、オプションの損益レポート、帳票の自動入力までご利用頂いている松下運輸株式会社。(以下松下運輸)ご利用を開始してから社内にどのような変化があったのか、東京営業所営業統括本部所属の松下様にお話を伺いました。
【お話を伺った方】
松下運輸株式会社
東京営業所営業統括本部 課長 松下様
車両台数:65台
ご利用プラン:監査対応プラン(損益レポート、帳票の自動入力オプション)
【目的】
・紙やExcelでの確認作業にかかっていた工数を減らすため。
・修繕履歴を可視化し、車両の状態の維持にかかる費用を明確にするため。
【導入効果】
・見たいデータにすぐにアクセスできるようになり、作業時間を大幅に圧縮できるように。
・データに基づいた交渉ができるようになった。
目次
様々な機能を有しているから、1つのシステムで車両管理が完結
ー本日はよろしくお願いいたします。松下運輸様はトラッカーズマネージャーをオプションを含めてご活用いただいているので、ぜひ詳しくご活用状況を含めてお話お伺いできればと思います。トラッカーズマネージャー導入以前はどのように車両を管理されていたのでしょうか。
松下様:基本は紙かExcelで管理をしていました。Excelは毎月更新していたのですが、どれが最新版なのか実際に開かないとわからない状態でした。
ー確かにExcelだとバージョン管理がしにくいといった問題もありますよね。その他に抱えていた課題点はありますか。
松下様:紙やExcelでは確認に多くの工数がかかってラグが生じてしまい、本社との情報連携がスムーズに取れていなかったことですね。また、車両の修繕履歴を閲覧することができず、車両状態を維持するために必要な費用が不明瞭になっていました。業務の多様性が高いので、自社に合わないシステムを導入すると業務に支障がきたしてしまうと思い、トラッカーズマネージャーを導入するまでは工数や費用の不明瞭さは課題になっていました。
ー導入を検討し始めたきっかけを教えて下さい。
松下様:運送業界向けに開催されている展示会です。運送会社の業務を幅広くサポートしているシステムはこれまでも見てきたのですが、探していた当初は特定領域に特化しているシステムがほとんどでした。トラッカーズマネージャーは特定業務だけでなく網羅的に業務をサポートしているということで検討し始めました。
ートラッカーズマネージャーのどのような点に一番興味を持たれましたか?
松下様:運送会社のデータ基盤となっているドライバー・車両・コストの3軸が一元管理できる点ですね。将来を見据えたとき、データを蓄積して活かしていくことは今後会社を経営していく上でも重要になると思っていたので、運送業務に関わるデータを集約&管理できるトラッカーズマネージャーに興味を持ちました。配車機能だけを備えたシステムや車両台帳を作ることはできても、コスト管理は別で管理するというようなシステムが多かったので、利用するシステムが増えるほどデータの分析が複雑になってしまうのではないかと思っていました。
ーシステムを探している中で、譲れないポイントはありましたか?
松下様:必要なデータが適切な場所に存在していることですね。
ー 適切な場所に存在しているというと…?
松下様:配車データは配車管理機能にすべて集約してある、などですね。毎日使うものだからこそ、データがあちこち点在していると探すのに一苦労してしまい逆に工数がかかってしまうので…。
会社の状況に寄り添った安心のサポート体制
ー2022年7月よりトラッカーズマネージャーをご利用頂いておりますが、導入初期の弊社のフォロー体制はいかがでしたでしょうか?
松下様:導入以前からかなり手厚くサポート頂き、非常に感謝しています。導入後も引き続き伴走頂き、質問に対するレスポンスも早く、確度の高い回答をして頂いております。
可視化されたデータを交渉に活用し、修理費を約50万円カットすることに成功
ー現在はトラッカーズマネージャーをどのように利用されていますか?
松下様:原価計算や台帳・修繕管理で主に利用しています。原価計算だったら荷主との交渉に向けた分析であったり、台帳管理であれば案件に対して最適な車両を選ぶときに利用したりしています。利用時間は日によって違いますが、全く触らない日は無いですね。
ー 頻度高くお使い頂けているとのことで、非常に嬉しいです。導入前後で作業時間などの工数はどれくらい減りましたか?
松下様:大きく変わったところでいうと、これまでは車両保険の更新時期になったら車検証をかき集めたり、修繕のコストを確認するときに請求書の束をひっくり返すなどの作業に半日かかっていたのが、トラッカーズマネージャーを導入したことで一瞬で終わるようになったことですかね。
ー大幅な工数削減ですね!ここまで工数が削減されたら社内の意識や業務スタイルも変わってくるかなと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
松下様:荷主や修理工場、ディーラーとの交渉でトラッカーズマネージャーを用いて成功したことで、トラッカーズマネージャーに対する社内のイメージをプラスに変えることができました。システムの導入で既存のやり方を一新しなければならず、従業員の中でも不満が一部上がっていたのですが、成功事例ができたことで意識が変わったように思います。
ー交渉に実際成功されたとお聞きして非常に嬉しいです。成功事例についてもう少し詳しく教えて頂きたいです。
松下様:今までの交渉は工数や時間の関係で交渉材料が不十分なケースが多かったのですが、具体的な数値を用いるようになったことで交渉がうまく行くケースが多くなりました。エンジントラブルが発生した車両の交渉の際は、ダッシュボートを用いてデータを示した結果、108万という見積もりが60万まで下がって修理ができるようになりました。ただ費用が安くなったというだけではなく車両も修理でき、車両を代替えせずに利益が得られるようになって結果的に収支はプラスになりました。ただ数値で比較するのと、グラフにして可視化して比較するのでは、とても大きい差が生まれるということを痛感しました。
ートラッカーズマネージャーを使っていて良かったと感じる部分はありますか?トラッカーズマネージャーを日々ご利用されている中で、「ここが良かった!」などがあれば教えて頂きたいです。
松下様:レポート機能のダッシュボードは成功事例が作れたので、使っていてとても良かったです。また、9月にリリースされた安全教育機能など、できることが日々増えているので伴走感があるのも良いですね。「運送会社の課題解決の実行部隊でありたい」というトラッカーズマネージャーのコンセプト通り、実際に変化が起きていることを実感しています。
会社の状況に寄り添ったシステムの最適化を行っていく
ートラッカーズマネージャーを同業の運送会社に勧めるとしたら、どんな会社にお勧めしますか?
松下様:もう全部の会社使ってくれよって思っちゃてますけどね(笑)
最近ではディーラーも車両管理の開発を進めていますが、メーカーやディーラーでは連携に格差が生じてしまうのでAzoopさんのような第三者のシステムがメーカーやディーラーと手を組んで連携の確度・精度を取りまとめてくれたら良いなと思ってます。そういった面では車両台数問わず、すべての運送会社に使ってほしいなと思います。
また、窓口を増やしたくない会社に使ってほしいです。この部分はシステムA、あの部分はシステムBというように多くのシステムを導入するというよりは、自分が活用しているデータや機能を振り返り、トラッカーズマネージャー内で一元管理できそうなのであれば使うべきだと思います。
Azoopさんのルーツは社長の家業が運送業であったこともあり、他の開発会社よりも業界に対する知見を持っており、自社の状況を考慮に入れて相談をしながらシステムを最適化できるのですべての運送会社に勧めたいですね。
ートラッカーズマネージャーの満足度は100点満点中何点ですか?
松下様:さらに機能が拡張してほしいという思いもありますし、もっと活用したいという思いもあるので、40点ですね。さらに理想を申し上げると、トラッカーズマネージャーを利用している様々な運送会社のデータベースを根拠に、リクエストに応えられる言語生成AIが備わったらトラッカーズマネージャーが会社にとって最強の秘書になることができると常々思っていますね(笑)
ー言語生成AIへの開発はかなりハードルが高いのでいつになるかはわからないですが、視野に入れておきますね(笑)生成AI以外にも期待していることはありますか?
松下様:安全教育に関しては法定12項目に留まらず、事故事例をもとにしたKYT(危険予知トレーニング)に活用できる情報共有であったり、スマートフォンと連携することで日常点検の見直しなど機能をどんどん増やしていってほしいです。さらに機能が多くなった上で会社ごとに使う機能と使わない機能をそれぞれ判断し、使わない機能は非表示にして視認性を損なわないようになったら良いですね。Windowsのように大抵のことはできる上で、自分たちが使いたい機能をピックアップして自分たちにあった使い方ができるシステムになるのが理想です。
ーお時間を要してしまうかもしれませんが、ご希望に沿った開発は引き続き行っていきます!本日はありがとうございました。