【導入事例.007】車両管理は「誰が見てもわかる」ということが最善。担当しかわからなかったことが、トラッカーズマネージャー導入で全社共有できるように

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アール企画株式会社では、車両管理にまつわるタイヤやオイル交換履歴などのデータを、各担当別にそれぞれのExcelファイルで管理しておりました。コロナ禍や2024年問題にむけて経費削減を切り詰めたいという時期に、この管理体制は致命的。車両にまつわるデータの一元管理ができ、家にいながらタブレット一つで簡単に情報へのアクセスができることで業務効率化が図られた、トラッカーズマネージャーの導入背景をお伺いします。

【お話を伺った方】
アール企画株式会社 車両整備安全統括管理者 吉野 様
車両台数:49台(2022年5月時点)

【目的】
・車両情報の一元管理 / 共有をラクにしたい
・管理業務をラクにしたい

【課題】
・車両にまつわる情報が属人化しており、最新の情報がリアルタイムで更新されていない
・Excelでの管理をしていたが、管理業務のボリュームが多く、Excelでの管理に限界を感じていた

【今後の活用予定】
可視化したデータをもとにコストの削減などを進めていく

トラッカーズマネージャーで
業務削減・効率化を始めませんか?

 

データの管理方法がバラバラで、一元管理できないか悩んでいた


アール企画株式会社 車両整備安全統括管理者 吉野 様

—— 本日はアール企画株式会社 吉野様にお話をお伺いします。まず、アール企画株式会社さんはどのような業務をされているのでしょうか?

吉野:弊社は本社だけで49台の車を稼働しています。そのうち約半数は常用の印刷会社様や大手精密化化学メーカー様、大手飲料メーカー様などに入れさせていただいております。残りの半数はスポットという形で、その日ごとに稼働しています。

 

—— 単発の仕事が増えると、なかなか先が読めないですよね。

吉野:イベントなどは終わってからの撤去になるので、深夜帯の業務になります。今の運送会社はどうしても、管理者が夜中まで働かなければなりません。しかも管理者が少なく私一人で全車両を見ているので、夜中に車が止まったりしたら、家に居ても対応する必要がありました。そのため、車両の履歴などをワンタッチで見られるのは、非常に便利で助かりました。

 

—— トラッカーズマネージャーを車両管理プランで導入していただいておりますが、こちらを導入されたきっかけや背景を教えてください。

吉野:私が弊社の車両担当に就いたのが2020年です。以前までは丼勘定で「かかるものはかかるよね」という具合でやっていました。コロナ禍に入ってからは仕事量が減ってきてしまって、経費削減などを突き詰めなくてはいけない時期に差し掛かっていました。

前任の担当が使っていたデータ管理は、たくさんのExcelのファイルにまたがっており、タイヤはこれ、エンジンオイルはこれ、という風にやっていました。さらに、リース購入した車両の管理は経理がやっていました。つまり担当者が複数にまたがっていたり、その都度ファイルを開き直したりするという、グチャグチャな状態になっていたわけです。

そのあたりを一元化できないかなと悩んでいたタイミングで、営業の方が訪問に来られました。そのときの話では、これはまだ作られたばかりのシステムで、これからどんどんアップデートしていく予定だということでした。それならこちら側からの要望も吸い上げてもらって、もしかしたらすごく便利なものができるんじゃないか、という期待もあり導入を決めました。

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トラッカーズマネージャーは特に苦手意識もなく、すんなり導入できた

—— こういったシステムを導入することに、抵抗のある会社さんもいらっしゃいますよね。御社ではシステムを導入してから、すぐに適応できたでしょうか?それとも、慣れるまで時間がかかりましたか?

吉野:現段階で100%使えているかと言われると、微妙なところではあります。ただ社長は還暦なのですが、私たちの提案を受け入れてくれるので、IT化には積極的です。うちは配車表も含め、吸いこみから何から全部システムでやっています。元々ITリテラシーがあったので、最初に営業さんに声をかけてもらったときも、スッと導入できました。

 

—— 実際に導入される前と後で、大きな変化が起きた事例などはありましたか?

吉野:まだ導入して日が浅いので、事例というのは難しいですね。全体を通して言えば、1つのシステムで1年間のデータを見られるのが強みだと感じています。1年、2年とやっていけば大きな差になってくるのではないでしょうか。

 

—— 今まではExcelで行なっていたから、データや管理者がバラバラだと、時間工数も変わってきますよね。

吉野:そうですね。特にコロナ禍になってから、ドライバーにエコドライブをお願いしていて、毎月自分で計算していました。それが請求書から一括で登録できるようになったので、その辺もすごく楽になりましたね。ドライバーに1ヶ月に1回見せていて、例えば5月はこうだったよと見せているので、その辺も簡単にできるようになって助かりました。

 

—— 燃費レポートのあたりかと思いますが、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか。

吉野:月単位である程度数字を入れて、それをCSV落として自分でバーッと作って、それを会社の壁に貼り付けちゃうんです。この車、3トン車はこうだよ、3トン車の部類でこうなっているよ、じゃあこの車高いよね、悪いよね、いいよねという。目に見える形でやっていたのですが、それがもっと簡単にできるようになったと感じています。

 

—— 貼り出されていたりすると、自分の意識も変わったりしますよね。

吉野:当事者意識も変わってくると思います。

 

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共通の情報をリアルタイムで共有ができ、自宅からでも見れるのが便利

 

—— 他社のサービスもある中で、トラッカーズマネージャーに決めた要因は何でしょうか?

吉野:弊社は元々違うシステムを使っていたのですが、車両に特化したものではないので、使いにくさを感じていました。

 

—— 車両管理システムに特化していて、それを既存のやり方と併用することで、より効果を感じられたということですかね。

吉野:そうですね。

 

—— 御社が思われる、理想の車両管理方法はどのようなものでしょうか?

吉野:「誰が見てもわかる」ということが最善ではないでしょうか。担当が決まってしまうとその人しかやらないし、その人にしかわからないことが発生してしまいます。だから、これまで車両担当しかわからなかったことが、全員で共有できるようになったのは大きいです。

 

—— 今後の運送業界では2024年問題が課題となってきますが、労働時間や人数などで、御社として準備されていることはありますか?

吉野:2024年問題のことについては、Yahoo!ニュースなどでもトップに上がっていたりするので、ドライバーたちも理解しているみたいです。時間に関しては、2人体制なら車両の回転も良くなります。現状運賃の値上げと2交代制の導入、そこに対してどれだけ宣伝広告費を載せていくかという問題もありますが、車両の回転というところでは2交代制が理想的ですね。

 

—— 運賃や燃料サーチャージについては、他社様では「だいぶ苦労している・なかなか言い出しづらい」という状況もお伺いします。その大きなポイントとしては、どれほど原価がかかっているかといった、数字をもとに話がしづらいということが挙げられます。そのあたりは工夫されたんでしょうか?

吉野:国交省からも言われている標準的運賃や燃料サーチャージに関しては、4月からお客様にお願いをして、値上げの方向で徐々に進めているところです。運賃に関しても電話で丁寧に説明をするなど、去年から準備をしていました。対策は早めにとりたかったので、去年の段階で、ある程度は管理者と話をしていました。世界中が今こんな状況なので、値上げをお伝えしやすかったのは不幸中の幸いです。

 

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要望を取り入れて、どんどん便利になっていくトラッカーズマネージャー

—— 運賃交渉や燃料サーチャージ依頼の事前準備のところで、トラッカーズマネージャーはお役に立てたでしょうか?

吉野:その段階では導入してすぐだったので、まだハッキリとは言えない部分もあります。去年の秋口から、これまで蓄積されてきたデータの見直しを始めて、今年頭にはこのタイミングでいこうという話をしていました。部品の値段がどこまで上がるかわからない中で、これが適正かという判断は難しいところではありますが、トラック協会のいろんなシミュレーターを使わせていただいて、こういうものなんだということを全員で理解して、取り組んできました。

 

—— その辺は、他社様からもご要望が多く、一元管理することで原価の可視化できるといった点が良いなと言われているので、ご要望頂ければと。

吉野:別件ですが以前御社の塚本さんにご提案させていただいたのですが、例えば車の図があって、タイヤの種類が何で残溝が何ミリだから次のタイミングで交換したほうがいいよね、といったことがわかるといいかもしれません。それについてはトラッカーズマネージャーとは別でExcelを使って管理していたので、タイヤの管理機能もついたら嬉しいなと思っています。

 

—— そういった声をいただけるのが本当にありがたいです。皆様のご要望を預かりながら、どんどんアップデートしていければと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。

 

—— トラッカーズマネージャーを導入して約5ヶ月程ですが、今後はどのように活用していく予定でしょうか?

吉野:私自身も現場に出ることがあり、トラッカーズマネージャーを使い切る時間を取れてはいない状態ですが、ゴールデンウィークの繁忙期が開けて落ち着いてきたところではあるので、これから本格的に使用して、ドライバーや社内にも浸透していく上で、要望や使用感などをお伝えしていきたいです。

 

—— その他、伝えたいことなどはありますか?

吉野:運送会社の管理者は大体ドライバー上がりのため、細かい数字については苦手意識を持っている方も多いかと思います。それを踏まえた上で、もっとわかりやすく見せることができたらいいなと感じています。「原価がいくらだから計算がどうのこうの」となっていると、頭がこんがらがってしまう人もいます。それを「タイヤ」とか「軽油」などと言ってくれれば「ああーはいはいその話ね」と、スッと入ってきたりします。年配の方も多いので、そのあたりを感覚的に落とし込めるようになれば、より便利になるだろうと思っています。

 

—— トラッカーズマネージャーが、デジタル化のきっかけになりそうですね。それが習慣化すれば、他のことに対しても苦手意識を持たずに使っていけるので、これからの変化が楽しみですね。

吉野:発展途上のシステムということなので、こちら側からも提案できるのが良いですよね。逆に、完成されすぎていると柔軟性に欠けるということもありますので、今の段階から共に成長できるという点が素晴らしいです。

 

—— まだ完全無欠ではないからこそ、お互い歩み寄りができる、その絶妙な塩梅が、むしろ良い効果を生み出しているのですね。インタビューは以上になります、ありがとうございました。

吉野:ありがとうございました。

 

(聞き手:Shovellインタビュアー “さしみ”)