小型トラックは車両総重量が3.5t未満のトラックのことで、地方での配送で使用されることが多いです。小回りが利くため、田舎や山道の細い道を運転する際に活躍します。
本記事では、小型トラックドライバーの中でも東京エリアにフォーカスして年収を詳しく解説するとともに、年収を上げる方法やドライバー採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職成功事例について詳しく解説します。小型ドライバーを目指されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
小型ドライバーの仕事内容
小型トラックは準中型免許以上を取得している方であれば誰でも運転することができます。
さらに普通免許しか持っていない方でも免許取得時期によっては運転できる小型トラックがある場合もあります。主な業務内容は、目的地までの輸送を行うことですが、本章では輸送以外の業務についても詳しく解説をしていきます。
集荷・積み込み
トラックドライバーの仕事は輸送する前に、集荷・積み込みという作業をする必要があります。
集荷・積み込みとは、顧客のもとに行って荷物を受け取り、荷物を重量やエリアごとに分けて伝票を発行することです。荷物を誤ったところに配送してしまった場合、責任問題になることがあるため、集荷・積み込み作業は正確に行う必要があります。
輸送
荷物を積み込みした後、指定された配送先まで輸送を行います。
期限内に必ず貨物を配送先へ届けることが重要ですが、道路交通法を遵守し、法定速度は必ず守るようにしましょう。
荷下ろし
荷下ろしとは配送先で輸送した荷物を下ろす作業のことです。
荷物の重量が重かったり、荷物の量が多かったりしたときにはフォークリフトを使用することが一般的です。
配送先にフォークリフトが設置されていない場合、手作業で荷下ろしを行うため多くの時間がかかることもあるでしょう。
車両のメンテナンス
輸送中の車両トラブルを防ぐため、車両のメンテナンスは法律で義務付けられています。
運行の前にはタイヤの空気圧や冷却水量、エンジンオイル量などを確認する必要があります。
事故が起きてしまうと、荷物が遅延してしまうだけでなく社会的に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、メンテナンス作業は慎重に行う必要があります。
その他業務
ドライバーの業務は輸送や荷下ろしだけではなく、他にも様々な業務があります。
車両や道路状態の報告書を定期的に作成したり、運行管理者への業務報告として運転日報の記載なども行います。
ドライバーの仕事内容については、下記記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事:【種類別】ドライバーの仕事内容を徹底解説!やりがいや向いている人の特徴も紹介
小型ドライバーの年収
取り扱う荷物の数が多く、多くの配送先へ短時間で回ることが多い小型ドライバーですが、年収はどれくらいになるのでしょうか。
本章では、2022年の全国トラック協会のデータをもとに、条件毎に平均年収がどれくらいとなるのかを解説していきます。
小型トラックドライバーの年収
※令和4年度:賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
※全職種はけん引、大型、中型、準中型、普通で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
ドライバー全職種の平均と比較してみると、小型ドライバーの年収は他職種よりも約20~30万円ほど年収が低い傾向にあることがわかります。他職種と比較すると年収は低い傾向にありますが、経験年数を重ねたり、新たに資格を取得することで年収を上げることが可能です。
より詳しいトラックドライバーの年収情報については、下記記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:トラックドライバーの年収はどれくらい?年収アップを目指す方法も解説
<男女別>小型ドライバーの年収
※賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
令和3年度、令和4年度の男性と女性の小型ドライバーの平均年収データを比較すると、男性と女性で年収差が見られます。
男性の小型ドライバーの平均年収が約430万円であるのに対し、女性の小型ドライバーの平均年収は約290万円~約330万円となっていて、約100万~140万円の差があることがわかります。
しかし、男性の平均勤続年数が13年であるのに対し、女性の平均勤続年数は7年であることから、性別が違うだけが年収差の要因とは一概に言うことはできないでしょう。
近年では、女性ドライバーが働きやすい環境を作ろうと、女性用の更衣室を作るなどの努力をしている運送会社が増えてきています。人手不足が深刻な物流業界において女性ドライバーの人数はまだ少ないままですが、女性が働きやすい環境は少しずつ整えられてきているため、女性の勤続年数も増え、平均年収も今後上がるかもしれません。
<年齢別>小型トラックドライバーの年収
※賃金+賞与=(賃金+賞与(1か月平均))×12か月で算出
【引用】:2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態|全国トラック協会
上記の表は男性小型ドライバーと女性小型ドライバーの年齢と年収(賃金+賞与)を表しています。
この表からわかるように、男性は40歳~49歳の収入が約470万円であるのに対し、20歳~29歳の収入が約380万円であることから、年齢が高くなるほど年収も高くなる傾向があることがわかります。
一方で、女性は平均年収が20歳~29歳の収入がどの年齢層と比べても高くなっていることから、年齢が高くなるほど年収も高くなるというわけではないことがわかります。
ただし、女性は全体的に勤続年数が少ないため、勤続年数を長くすれば年収を上げられる可能性が十分にあるでしょう。
<東京>小型トラックドライバーの年収
トラックドライバーの年収は、職種だけではなく地域によっても収入は変わっていきます。
そこで、ハローワークで実掲載されている求人票データをもとに、東京都の小型トラックドライバーの平均年収がどのくらいとなるか確認していきましょう。
※(最低月収+最大月収)/2×12か月+賞与+残業手当で算出
参照データ:ハローワーク
東京都の小型トラックドライバーの平均年収は上記の通りで、平均年収は¥3,041,503となっています。
勤続年数などで年収は変わっていきますが、資格取得や配送距離を延ばす、長時間労働による時間外手当などで実質的な年収UPは可能です。
年収を上げるには?
ここまで小型ドライバーの年収について解説しました。
小型ドライバーは他の職種よりも年収がやや少ない職業ですが、働き方を工夫することで年収を上げることができます。ここからは年収を上げる方法について詳しく解説していきます。
配送料や配送距離を延ばす
年収をアップさせる上で効果的な方法の1つが、配送距離を延ばすことです。
運転する距離が長ければ長いほど運賃も上がるため、比例して年収にも反映されます。
長距離の運転は高い集中力と体力が必要ですが、ドライバーとしての経験を多く積むことができるため、
将来キャリアアップをして年収を上げるという点においても非常に有効な手段といえるでしょう。
資格取得
年収をアップさせる効果的な方法として次に挙げられているのが、資格取得です。
トラックドライバーは車両の重量が大きいほど給料が高くなる傾向にあります。
そのため、「大型免許」や「けん引免許」を取得することで、より報酬が高い大型ドライバーやトレーラードライバーへ就くチャンスも巡ってくるでしょう。
また、荷物の積み込みに必要なフォークリフト免許を取得していると、運搬後の倉庫業務でも重宝されるようになります。
このように様々な資格を取得することでドライバーとしての市場価値が上がり、より年収の高い職へのチャンスが多くなります。
深夜帯に働く
深夜帯の勤務はドライバーにとって年収を増やすための重要な手段の1つです。
深夜の勤務は深夜手当があり、午後10時から翌朝5時までの間に労働をした場合は基本給に加えて25%以上の手当が支払われます。
また、残業手当を活用して収入を増やす方法もありますが、残業手当は会社によって支給額が異なるので事前に調べておくことが大切です。
固定残業代が支給される場合は、実際の残業時間より少なかったとしても残業代が支払われるため、残業時間が少なくても安定した追加収入を得ることが可能です。
2024年4月から働き方改革関連法によってドライバーの時間外労働の上限が年間960時間になり、
他にも拘束時間の上限や運転時間、休息期間などについても改定されました。深夜帯の運転や残業が多い方は必ず確認するようにしましょう。
2024年問題の詳細については、以下の記事も併せてご参照下さい。
物流業界のドライバーは不足している?2024年問題の影響や企業の取り組みも解説
好条件の企業に転職する
年収を増やすために、好条件の企業に転職することも有効な手段です。
基本給はもちろんのこと、残業手当、深夜手当がしっかり設定されている企業を選ぶようにしましょう。
また、キャリアアップの面に注目することも重要です。
昇給やキャリアアップの機会が恵まれている企業に転職することで、収入アップの可能性が高まるでしょう。
さらに収入アップを狙いたいと考えている方は、「トラッカーズジョブ」を活用して求人を探してみませんか?
トラッカーズジョブでは、地域別、職種別、希望する勤務形態など、さまざまな条件でトラックドライバーに関する求人情報を検索でき、自分に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。
ぜひトラッカーズジョブを利用して、理想の職場を見つけてください。
トラッカーズジョブでの転職成功事例
本章では、物流人材に特化した弊社の採用支援サービス”トラッカーズジョブ”での転職成功事例をご紹介いたします。
前職では業務委託で薬局やドラッグストアへの医薬品配送を行っていたAさん。
安定した収入を得るためにトラッカーズジョブにお問合せ頂きました。
転職理由
Aさんは業務委託で働いていたため、仕事量によって給与が大きく変わっていました。
娘さんの大学受験でお金を貯めたいということもあり、正社員へ転職し、安定した収入を得ようと転職を決断されました。
入社の決め手
前職と比べて勤務曜日・時間が変わらず、基本給が増えるのに加え、賞与が年2回あり給与アップが見込める
ということで、ご入社を決意されました。
現在の働き方について
現在は、オフィス向けに雑貨配送を担っているAさん。
普段は営業所に出勤して荷物の仕分け・積み込みを行い、注文があった企業に配送を行っています。
企業への配達がメインであるため再配達も少なく、残業も日によって1~2時間/日程度ある日もありますが、面接時に事前に説明を受けていたので納得して働かれているとのことです。
転職して良かったこと
Aさんがご入社をされてから、改めてヒアリングをしてみました。
転職して給与が上がり、今後も昇給できそうな話を伺っておりモチベーションが維持できている!
業務委託から正社員になったことで雇用も給与も安定し、奥様も安心してくれたことでホッとしているとのことでした。
小型ドライバーで給与アップを目指すなら
小型ドライバーはドライバーの中では年収がやや低い傾向になりますが、
移動距離や資格に応じて、給与アップが狙えるでしょう。
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